トランプ氏、習氏と米中首脳会談へ 北京に到着し歓迎受ける

ダークスーツ姿のトランプ氏が米中の国旗を振る人たちの歓迎を受けながら赤じゅうたんの上を歩いている。近くには出迎えの中国高官らがいる

画像提供, Getty Images

画像説明, 北京の空港に降り立ったトランプ米大統領(中)
Published
この記事は約 4 分で読めます

アメリカのドナルド・トランプ大統領が13日夜、北京に到着し、実質2日間の中国訪問が始まった。現職の米大統領の訪中は約10年ぶり。14日にはトランプ氏と習近平国家主席との首脳会談が予定されている。

二つの超大国の首脳は、関税、テクノロジー分野での競争、イラン情勢、台湾問題などを話し合う見通し。

トランプ氏は14日午前、宿泊先のホテルを車列で出発し、人民大会堂へ向かった。習氏の出迎えを受ける予定。

トランプ氏は前夜、北京の空港で大統領専用機の階段を降りると、盛大な歓迎を受けた。

滑走路には赤じゅうたんが敷かれ、韓正国家副主席がトランプ氏を出迎えた。2017年の前回のトランプ氏の訪中では、中国指導部の下位の人物が出迎えており、今回はより大きな敬意を示したとみられている。

滑走路では、ブラスバンドが演奏し、中国とアメリカの国旗を振る人々が「ようこそ、ようこそ、心から歓迎します」と唱和した。トランプ氏は整然と並んだ数十人の歓迎団に向かい、おなじみの拳を突き上げるポーズを見せた。

トランプ氏の最初の公式行事は、14日午前に北京の人民大会堂で行われる歓迎式典への参加になる。習主席も参加する。

両首脳はその後、会談に臨む。夜には国賓としての夕食会が予定されている。

イラン情勢めぐり「長い話し合い」すると

トランプ氏の訪中には、電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)、半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアンCEO、アップルのティム・クックCEOら、テクノロジー企業のトップらが同行している。資産運用大手ブラックロックのラリー・フィンクCEO、航空機大手ボーイングのケリー・オートバーグCEOらも加わっている。

トランプ氏は到着に先立ち、中国市場を米産業に「開放」するよう求めると述べた。

中国へ向かう直前には、米首都ワシントンで記者団に対し、習氏とはイラン問題について「長い話し合い」をすると述べた。ただ、紛争の解決において「他国の助けは必要としていない」と主張した。

イランとの戦争に関しては中国も、原油価格の高騰が経済に圧力をかけていることから、早期の終結を望んでいる。

今回の会談は、台湾をめぐる緊張も背景に行われる。

トランプ政権は台湾に対し、相反するような姿勢をとっている。台湾への巨額の武器取引を承認する一方で、中国の侵略から台湾を防衛する意思については控えめな語り口にとどめている。

トランプ氏が中国を訪れるのは2017年以来。中国は当時よりも強さと断固さを増しており、安定した世界的大国としてのイメージを示そうとしていると、BBCの特派員は説明している。

15日には、トランプ氏と習氏は「お茶」とワーキングランチを共にする。その後、トランプ氏は中国を離れる。

今回の訪中は当初、3月に予定されていた。しかし、アメリカとイスラエルがイランと戦争を始めたことで延期された。