トランプ氏の支持する上院議員候補、弾劾に賛成した現職を下す ルイジアナ州共和党予備選

赤い服を着た女性が右手を前に出して口を開いている。近くの人が彼女を見ている

画像提供, Tyler Kaufman/Getty Images

画像説明, ジュリア・レットロー連邦下院議員
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アメリカのルイジアナ州で16日、共和党の連邦上院の予備選があり、ドナルド・トランプ大統領が支持した候補が、3期目を目指した現職候補を下した。敗退した候補は、2021年に上院であったトランプ氏の弾劾裁判で、有罪を支持する票を投じていた。

ジュリア・レットロー連邦下院議員(45)が、現職のビル・キャシディ上院議員(68)を下した。レットロー氏は来月、同じくトランプ氏寄りのジョン・フレミング州財務長官との決選投票に臨む。16日の投票では、両者とも過半数を獲得できなかった。

米メディアによると、得票率はレットロー氏が約45%だった。フレミング氏は約28%で、キャシディ氏(約25%)を僅差で破った。

決選投票で勝利したほうが、11月の本選挙で民主党候補と対決する。

レットロー氏はこの日の夜遅く、開票結果が明らかになると演説し、「非常に特別な人に感謝を述べたい。この国がこれまで迎えた最高の大統領、ドナルド・トランプ大統領に」と述べた。

トランプ氏は予備選を前に、キャシディ氏を「不忠な災い」と非難していた。

キャシディ氏は、2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件を受けて開かれたトランプ大統領(1期目)の弾劾裁判で、有罪票を投じた共和党上院議員7人のうちの1人だった。上院の投票結果は57対43で有罪が多かったが、有罪評決を出すのに必要な全体の3分の2には足りず、トランプ氏は無罪とされた。

有罪に投票した共和党の上院議員7人のうち、現在も議員を務めているのは3人だけとなっている。2022年の予備選を勝ち抜いたアラスカ州のリサ・マコウスキー氏、メイン州のスーザン・コリンズ氏、そしてキャシディ氏だ。

キャシディ氏は、再選を目指した選挙運動で、トランプ氏とのぎくしゃくした関係の修復に努めた。

キャシディ氏は予備選の前週、「トランプ大統領が私のことをそれほど好きだとは思わないが、私たちは実にうまく協力し合っている」と記者団に対しコメント。自らが提出したいくつかの法案が、後にトランプ氏の署名によって法律になったことを例に挙げた。

だが、トランプ氏はキャシディ氏の退任を望む意向を明らかにしていた。そして今年1月には、レットロー氏にキャシディ氏への挑戦を促していた。

敗北したキャシディ氏は予備選の夜の発言で、トランプ氏の名を直接出すことはなかった。しかし、2020年大統領選が「盗まれた」というトランプ氏の虚偽の主張に触れる形で、同氏に暗に触れた。

キャシディ氏は州都バトンルージュで支持者らに向け、「民主主義に参加する際、時には思い通りの結果にならないこともある」、「しかし、不機嫌になったり、愚痴をこぼしたり、選挙が盗まれたと主張したりしてはならない」と述べた。

同氏はまた、アメリカの指導者は特定の個人への忠誠心ではなく、一般大衆の福祉に焦点を当てるべきだと主張。

「もし誰かがそのことを理解せず、権力のレバーを使って他人を支配しようとするなら、その人は自分の利益のために行動することになる」、「私たちのために行動しているわけではない。そして、そうした人には指導者としての資格がない」と述べた。

「弾劾しようとした報い」

一方、トランプ氏は、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で予備選の結果をたたえ、「彼(キャシディ氏)の政治生命が終わったのを見るのは気持ちがいい!」と書いた。

さらに別の投稿では、「無実の人を弾劾しようと投票した報いだ」とした。

予備選は決選投票に進むが、トランプ氏が今後も選挙戦に積極的に関与するのかは不透明な状況だ。

レットロー氏は2021年に、ルイジアナ州で初の共和党の女性連邦下院議員として当選した。

決選投票の対立候補のフレミング氏は、かつてルイジアナ州選出の連邦下院議員を務め、トランプ政権1期目も下院議員だった。

フレミング氏は17日に声明を出し、「昨日、ルイジアナ州民は、政治の既成勢力や外部の闇資金団体が彼(フレミング氏)を潰そうと数百万ドルを費やしてもなお、草の根の保守派が戦いを続け、勝利できることを証明した」とした。