ニホンザル「パンチ」のサル山に侵入、アメリカ国籍の男性2人を逮捕

画像提供, Getty Images
千葉県の市川市動植物園で17日、インターネットで有名になったニホンザルの「パンチ」が飼育されているサル山に侵入し、その様子を撮影したとして、アメリカ国籍の男性2人が逮捕された。市川警察署が発表した。
逮捕された1人は、24歳の大学生と名乗っている。17日午前に柵を乗り越えてサル山に侵入した疑いがもたれている。もう1人は27歳の歌手と名乗っている。
日本メディアによると、2人は威力業務妨害の疑いで逮捕され、警察に勾留されている。
2人はいずれも容疑を否認している。警察によると、この事件でサルにけがはなかった。
現在9カ月のパンチは今年初め、母親に育児放棄された後、飼育員に与えられたオランウータンのぬいぐるみを抱きしめている様子が注目を浴びた。インターネットでは、パンチの動画が数百万回以上、再生された。
17日の事件については、他の来園者が撮影した現場の様子とされる映像が、ソーシャルメディアで拡散された。映像では、着ぐるみを着てぬいぐるみを持った人物が柵を飛び越え、サル山へと入っていく様子が映っている。この着ぐるみは、暗号資産を宣伝するためのものとみられている。
この人物はその後、飼育員によってサル山の外に連れて行かれるところも撮影されていた。
市川市動植物園は18日の声明で、警察に被害届を提出し、再発防止策を講じていると明らかにした。これには、観覧規制エリアの拡大や、侵入防止ネットの設置などが含まれるという。
また、サル山の撮影を全面的に禁止することも検討しているほか、ユーチューバーからの撮影申請を当面、保留すると付け加えた。
AFP通信によると、市川署の担当者は、2人の男性は動物に近づいておらず、動物園の職員によって迅速に取り押さえられたと述べた。
市川市動植物園は、パンチが今年1月にこのサル山に移って以来、ソーシャルメディアで定期的にその様子を報告してきた。パンチはぬいぐるみに愛着を示し、それを引きずったり遊んだりする様子が注目を集めた。
同園は以前、パンチが当初、ほかのサルとの関係に苦労していたと説明。母親に見捨てられた直後は、そのぬいぐるみと飼育員だけが仲間だったという。
しかし最近では、群れとも打ち解けつつあり、ほかのサルに抱きつかれたり、毛づくろいをしたりする様子が確認されている。
インターネットで話題となった動物に近づこうと、動物園の飼育スペースに侵入する事件は、これまでにも起きている。
先月には、タイの動物園で、絶滅危惧種のコビトカバの赤ちゃんムーデンの囲いに侵入した男性に、300ドル(約4万7000円)の罰金が科された。
ムーデンは、その画像がオンラインで拡散したことで世界的な注目を集めていた。






