イスラエルがレバノン空爆、救急隊員2人含む13人死亡 現地報道

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レバノンの国営メディアは12日、同国南部でイスラエルの空爆があり、少なくとも13人が死亡したと報じた。同地域では両国の停戦合意後も、イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘が続いている。
レバノン国営通信(NNA)によると、夜間に南部クファル・ドゥニンの住宅1軒が攻撃を受け、6人が死亡、7人が負傷した。
同国の保健省は12日午後、南部ナバティエに対するイスラエルの空爆で、レバノンの民間防衛隊に所属する救急隊員2人が死亡、1人が負傷したと発表した。3人は当時、1人の死者を出した別の攻撃で対応していたという。
イスラエル軍は、こうした報道について調査中だとしている。
レバノンのジョセフ・アウン大統領は、ナバティエで民間防衛隊の2人が殺害されたことについて「悲しみと遺憾の意」を表明し、「イスラエルの継続的な攻撃は、平穏を取り戻すための取り組みを妨げている」と強調した。2人はフセイン・ジャベル氏、アフマド・ヌラ氏と特定された。
保健省は、イスラエル軍が救急隊員を意図的に標的にしたと非難。「(救急隊員を)標的にしたことは、イスラエルという敵が国際人道法を露骨に侵害し、、あらゆる国際規範を完全に無視していることを示す新たな証拠だ」とした。
同省によると、レバノンではイスラエルとの戦争で、救急医療従事者や医療関係者108人が殺害されている。救急車や医療施設へのイスラエルの攻撃は140件以上記録されている。
NNAは12日、タイル・デッバの道路で、オートバイ1台がイスラエルのドローン攻撃を受け、乗っていたシリア人男性が死亡、妻が負傷したとも伝えた。
一方でイスラエル軍は、自軍の航空機に向けて地対空ミサイルを発射しようとして失敗し、逃走した容疑者1人を攻撃したと説明した。
また、ヒズボラの戦闘員が、爆発物を搭載した複数のドローンをレバノン南部で活動するイスラエル部隊に向けて発射したが、死傷者は出なかったと付け加えた。
NNAによると、この日はジャブシートでも攻撃があり、3人が死亡したという。
こうした中、ヒズボラは、レバノン南部ナクーラ、バイアダ、フーラでイスラエル部隊を、イスラエル北部のキブツ(農業共同体)マナラで兵士1人を、ドローンで攻撃したと発表した。
イスラエル軍はここ数日、レバノン南部への空爆を強化している。
イスラエル側は、イランの支援を受けるヒズボラが、4月にイスラエルとレバノンの両政府が合意した米国仲介の停戦合意に違反しているとし、ヒズボラの戦闘員や関連インフラを標的に空爆を実施していると主張している。
これに対してヒズボラは、イスラエル北部地域や、レバノン南部の一部地域を占拠するイスラエル部隊に対して、ロケット弾やドローンで攻撃している。
イスラエルとレバノンの当局者は、戦争終結への道筋を探るため、14日に米ワシントンで再び協議する見通し。
イスラエルとヒズボラのこの紛争は、アメリカとイスラエルが共同でイランへの攻撃を開始した2日後の3月2日に始まった。ヒズボラはイスラエルに向けてロケット弾を発射し、イスラエルは大規模な空爆とレバノン南部への地上侵攻で応戦した。
レバノン保健省によると、この紛争でレバノン国内では少なくとも2869人が殺害された。このうち少なくとも380人は、停戦発効後に殺されたとされる。同省のデータは、戦闘員と民間人を区別していない。
一方でイスラエル当局は、同じ期間にヒズボラの攻撃でイスラエル兵18人と民間人4人が殺害されたとしている。












