米上院、司法長官にブランチ氏を僅差で承認 トランプ氏の元顧問弁護士

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米連邦議会上院(定数100)は8日、ドナルド・トランプ米大統領の顧問弁護士だったトッド・ブランチ氏を僅差で司法長官に承認した。ブランチ氏は前任パム・ボンディ氏の解任を受けて今年4月から、司法長官代行を務めていた。
上院は賛成50、反対49で、ブランチ氏の長官就任を承認した。トランプ政権と与党・共和党の上院議員団はこれまで長く、ブランチ氏の就任をめぐり対立してきた。最終的な採決でも、共和党のスーザン・コリンズ議員とリサ・マーコウスキー議員が、野党・民主党の議員全員と同様に反対票を投じた。
他方、トランプ氏と長年にわたり対立してきた共和党のビル・キャシディ議員は、直前になってブランチ氏の承認に賛成すると表明し、注目を集めた。
上院の承認後、ブランチ氏は「トランプ大統領が私に寄せてくださった信頼と期待に深く感謝している」と述べた。
ブランチ氏はかつて、トランプ氏が大統領に再選される前に起訴された複数の事件で顧問弁護士を務めた。2025年1月にトランプ第2次政権が発足した後、司法副長官に任命された。
司法長官就任をめぐっては、性犯罪で有罪とされたジェフリー・エプスティーン元被告(故人)の関連文書の公開についてのブランチ氏の司法副長官としての対応や、トランプ政権の「反武器化基金」に関する動きについて、共和党議員の間からも懸念の声が出ていた。
「反武器化基金」は、政府によって不当に標的にされたり捜査の対象にされたりしたと主張する人々への補償を目的としたもので、18億ドル(約2870億円)規模となる計画だった。しかし、2021年1月6日の議会襲撃事件に加担した罪で起訴された当事者に公的資金が渡るのではないかと、マーコウスキー議員ら与野党議員が強い懸念を示したため、ブランチ氏が今年6月に計画撤回を発表していた。
基金を撤回するというブランチ氏の約束が法的拘束力を持つのか、あるいは政権が今後、別の名前で同様の計画を復活させる可能性があるのかは、不透明な状態となっている。
ブランチ氏に対するさまざまな懸念を理由に、共和党のコリンズ上院議員とマーコウスキー上院議員はブランチ氏の司法長官就任を支持しなかった。マーコウスキー議員は、ブランチ氏には「この政権の最悪の衝動を抑える」ことができるとは思えないと述べた。
マーコウスキー議員は7日の時点で、司法省の「政治化」が懸念されるとして、ブランチ氏の承認に反対すると発表した。
コリンズ議員は、トランプ氏が国税庁(IRS)と起こした100億ドルの訴訟の和解をめぐるブランチ氏の役割についても懸念を示したが、最終的には同氏が大統領に率直な法的助言を提供すると信じるとも述べた。

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ブランチ氏の承認に回った共和党のキャシディ議員は、トランプ大統領が司法長官に指名し得る最良の選択肢がブランチ氏なのだと信じると発表した。
「これはトランプ大統領に対する国民投票ではなく、非常に特殊な状況下で行われる、ブランチ氏に関する決定だ」、「あらゆる点を考慮したうえで、私はブランチ氏に投票する」とキャシディ議員は7日に述べた。
キャシディ氏は、司法省の方向性を最終的に決めるのはトランプ大統領だと認めつつも、上院の承認を得たブランチ氏は「推進すべき事柄を推進するため、より大きな影響力を持つことになる」と述べた。
議事堂襲撃事件で「反乱を扇動」したとして下院が2021年1月にトランプ氏を弾劾訴追した、トランプ氏に対する2度目の弾劾裁判で、上院は無罪評決を下したが、その際にキャシディ氏を含む共和党議員7人がトランプ氏の有罪を支持した。その後、今年5月には、ルイジアナ州で共和党の連邦上院予備選があり、トランプ大統領が支持した候補が、3期目を目指したキャシディ議員を下した。
野党・民主党のチャック・シューマー上院院内総務はソーシャルメディアで、「トッド・ブランチは、トランプの汚職を阻止しようなどとまったく思っていない。その汚職を手助けすることで、彼は自分のキャリアを築いてきたのだ」と書き、「彼の就任を認めると投票した上院議員全員が、今や自分もその汚職の支援者だと自認したことになる」と批判した。
しかし、ほとんどの共和党議員はただちに勝利を祝った。 上院司法委員会のチャック・グラスリー委員長はソーシャルメディアに、ブランチ氏が指名から上院承認までの手続き全体を通して、「並外れた忍耐力、思いやり、そして粘り強さ」を見せたとたたえ、「(司法長官として)適任なことに疑いはないと書いた。















