コロンビア地震、死者180人超える 生存者救出は時間との闘い

巨大ながれきの前に、救助隊や住民らが立っている

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画像説明, コロンビア・カリの被害
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コロンビアで10日朝に発生したマグニチュード(M)7.4の強い地震で、現場では11日も、倒壊した建物やがれきの下に閉じ込められた生存者の捜索が続いた。救助隊による捜索は時間との闘いになっている。

地震による死者は11日までに180人以上に上っている。その多くはカリ市とペレイラ市で確認された。

コロンビアの地質当局によると、震源は西部チョコ県サンホセ・デル・パルマル付近で、震源の深さは103キロメートル。西部地域の数百キロメートルにおよぶ広い範囲で揺れが感じられた。

余震は11日も続いた。

公式の死者数は181人だが、地元当局の集計ではそれ以上の人数に達しており、240人を超える可能性がある。アベラルド・デラエスプリエジャ大統領は10日、非常事態を宣言した。

大統領は11日、最も大きな被害を受けた都市の一つであるペレイラから最新情報を伝えた。約2600人が負傷し、約200人が行方不明になっていると、大統領は述べた。

また、1100棟以上の住宅が倒壊し、8000棟以上が損壊したとも報告した。

10日夜から11日にかけて、ペレイラやカリなどの複数都市では、自宅が倒壊したり、さらなる崩壊を恐れる人などが屋外で一夜を過ごした。

コロンビア各地では、大型の建物も数十棟倒壊した。

コロンビアの地図。震源地は首都ボゴタの西に位置する
コロンビア西部と首都ボゴタの地図。地震の揺れが強かった地域が濃い赤色で、中程度だった地域は薄い赤色、弱かった地域は薄いピンク色で色分けされている。出典は米地質調査所

人口約220万人のカリ市では、これまでに95人が死亡しており、救助活動を調整するための統合指揮所が設置された。

カリのアレハンドロ・エデル市長は11日、239人ががれきの下に閉じ込められたままだと明かした。また、負傷者は949人に上るとした。

同市では50棟以上の建物が倒壊した。

そのうちの一つ、「トレス・デル・リモナル」ビルの倒壊現場では11日、親族が救出されるのを待ち続ける男性がいた。

エフライン・ガジェゴさんによると、80歳のきょうだいとその妻が、がれきの下敷きになっているという。

夫妻が生きて見つかるという希望を持ち続けているというガジェゴさんは、時折声を詰まらせながらBBCの取材に応じた。

「辛い。生存者の兆候があるという知らせがあるたびに、2人はきっと見つかるという希望が再びわいてくる」

カリ市南部カプリに位置する「トレス・デル・リモナル」ビルは4階建てで、数十戸が入っていた。倒壊時の入居者の正確な人数は分かっていない。

エデル市長によると、11日夜の時点で、がれきの下に25人が閉じ込められていると推定されている。

現場の救助隊員は、これまでに10人が救出されたと話した。

市内の病院の一つでは、小児医療などで使用されていた上層階の数フロアが崩落し、一部の患者が閉じ込められた。

カリ市北部カリマでは、ヒムナシオ・カリマ学校の一部が崩壊し、子ども4人が死亡した。

同自治体トップのアントニオ・カダヴィド氏は、ほかに複数の子どもが重傷を負い、計30人の子どもが医療施設に搬送されたと説明した。

カダヴィド氏は、略奪が起きる恐れがあるとして、11日午後8時から12日午前6時までの夜間外出禁止令を出した。

崩れた建物の上に、黄や赤、白、緑のヘルメットをつけた消防士が大勢いる。その中央にいる消防士が、黄色い手袋をはめた手を挙げて叫んでいる

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画像説明, がれきの中から生存者を救出しようとする消防隊(11日、カリ)
屋外に黄や白、青のヘルメットを着けた人が大勢集まっている。手前には赤いキャップの女性が立ち、両手を広げている

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カリでは11日にも余震が繰り返しあった。コロンビアの地質当局によると、10日の地震以降、同国各地で70回以上の余震が発生している。

11日早朝には、サンホセ・デル・パルマルとサンタンデールで、マグニチュード3.6の地震が計2回発生したという。

ペレイラ市消防局によると、同市ではこれまでに79人が死亡した。

捜索活動を円滑に進めるため、ペレイラ市は自動車の通行を制限する日を設け、市民に協力を呼び掛けている。

同市で撮影された映像には、数百人のボランティアががれきを取り除き、閉じ込められた生存者の救出を試みる、大規模な救助活動の様子が映っている。

大勢の男女ががれきを撤去しようとしている。黄色いバケツを持った人もいる

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動画説明, 大聖堂の塔も倒れ……各地で建物が倒壊、コロンビア地震

地震発生から数時間後、ペレイラの空港に近い工業地帯の住民は、同地域にショックが広がっているとBBCムンドに話した。

「市中心部を移動するのは不可能だ。(ペレイラ市のメイン広場)ボリバル広場では、少なくとも1棟の建物が倒壊した。それに、複数のバスやトラックが閉じ込められている建物もあって、それらが倒壊するのではないかとみんな恐れている」と、この男性住民は述べた。

「私たちは皆、ショックを受けている。本当にひどい出来事だった」

マニサレスのホルヘ・エドゥアルド・ロハス市長は、同市で5人が死亡したと明らかにした。

マニサレスでは建物60棟が、部分的にまたは完全に倒壊した。

ロハス市長は、今後の余震に警戒するよう促すとともに、出所不明のチェーンメッセージやソーシャルメディア投稿を共有しないよう市民に呼びかけた。それらには「虚偽または未確認の内容が含まれている可能性があり、(中略)市民の不安や警戒感をさらに高める恐れがある」とした。

国際社会からは11日も、コロンビアへの支援の申し出が相次いだ。

アントニオ・グテーレス国連事務総長の報道官は声明で、グテーレス氏は「コロンビアの国民と政府に連帯を表明する」としたうえで、国連がコロンビア政府の対応を支援するために取り組んでいると明らかにした。

スペインのホセ・マヌエル・アルバレス外相は、スペイン人164人が行方不明のままだと明かし、現時点では、スペイン国民の死傷者に関する報告はないと述べた。

今年のコロンビア大統領選でアベラルド・デラエスプリエジャ氏を支持したアメリカのドナルド・トランプ政権は、11日午後、コロンビアに対して1550万ドル(約24億円)規模の支援を行うと発表した。

エクアドル、ブラジル、エルサルバドル、ヴェネズエラからも支援の申し出が寄せられている。