高市氏が贈呈したメロンめぐるオーストラリア首相の発言に批判

紺のセットアップに真珠のネックレスを着けた高市氏と、ダークスーツを着たアルバニージー氏が並んでいる

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画像説明, 日本の高市早苗首相(左)は5月にオーストラリアを訪問した際、アンソニー・アルバニージー首相にロイヤルメロン2個を贈呈した
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ケリー・アン記者、サイモン・アトキンソン記者

オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相が、日本の高市早苗首相から贈られたメロンについて発言した内容が、批判されている。日本の元駐オーストラリア大使の一人は、この発言を侮辱だと非難している。

アルバニージー氏は7月放送のポッドキャスト番組「ブッシュ・ディープ」に出演した際、胸のあたりを指さしながら王冠メロンについて言及し、「かなり奇妙な贈り物だったが、結果的にはとても良かった」と述べた。

アルバニージー氏はこれ以外にもこの番組で、ポップスターのカイリー・ミノーグ氏についても「不適切な」発言をしたとして、すでに批判されていた。

豪野党指導者らは現在、アルバニージー氏に高市氏への謝罪を求めている。一方、アルバニージー氏はジョークを言ったのは司会者であり自分ではないとの立場を取っている。

高市氏は今年5月にオーストラリアを訪問した。その際に高市氏が豪首相にプレゼントしたメロンに話題が及ぶと、「ブッシュ・ディープ」の司会を務めるコメディアンのニッキー・オズボーン氏は、「彼女(高市氏)は2個持ってきた(中略)まるで(カナダ出身俳優の)パメラ・アンダーソンみたいな姿で現れた」と冗談を言った。

これに対しアルバニージー氏は、「彼女は2個持ってきてくれた。どちらも美しかった」と答えた。

放送当時はあまり目されなかったこのやり取りだが、元駐オーストラリア大使の山上慎吾氏が、この発言を「性差別的な冗談」だと指摘。日豪間の「緊密な関係を裏切るものだ」と述べたことで、再び注目を集めている。

10日付の豪紙オーストラリアンへの寄稿で山上氏は、「高市氏が最も予想していなかったのは、日本の特別な戦略的パートナーの信頼するリーダーから、これほどカジュアルに嘲笑されることだった」と書いた。

山上氏は、クラウンメロンは日本で「最も貴重な果物」であり、「特別なものとして大切にされている」と付け加えた。メロン1個の価格が3万円以上だとも指摘した。

「なので首相には、女性の体のことなど考えず、日本の甘くてジューシーなメロンを存分に味わってほしい。そして、両国が共に成し遂げなければならないことに集中してほしい」と、山上氏は述べている。

山上氏はオーストラリアでの2年間の任期中、中国に関する意見の相違から、アルバニージー氏率いる与党・労働党の一部の議員との関係を顕著に悪化させていた。

オーストラリア議会では11日、野党議員の一人がアルバニージー首相に対し、「女性に対する口汚い下品な発言」について謝罪するかと質問したところ、首相は「その質問の意図を拒否する」と述べた。

アルバニージー氏はさらに、「オーストラリアと日本はかつてないほど緊密な関係にある。私の政権は、両国の特別な戦略的パートナーシップを新たな高みへと引き上げた」

最大野党・自由党のアンガス・テイラー党首も10日、アルバージー氏の発言を「侮辱的」だと批判し、高市氏への個人的な謝罪を要求した。

一方、労働党の複数の閣僚はアルバニージー氏を擁護し、山上氏とメディアが首相の発言を誤って解釈したと述べている。

ケイティー・ギャラガー財務相は、この発言は「政敵や一部メディアが報じているような解釈を意図したものではない」と述べた。

ターニャ・プリバーセク社会福祉相も、「首相の発言に対する全く不必要な解釈だ」と述べた。

「実際に番組を観た人は、自分で判断できると思う」とプリバーセク氏は豪民放チャンネル7に語った。

プリバーセク氏は以前、ミノーグ氏に関する首相発言が批判された際にも、首相がファンだという表れに過ぎないと擁護していた。

番組では、司会のオズボーン氏が首相に対し、ミノーグ氏、女優のニコール・キッドマン氏、エンターテイナーのロンダ・バーチモア氏の誰と「セックスするか、結婚するか、デートするか」と尋ねた。これに対し首相は「もちろんカイリー……いや、全員だ」と答えた。

アルバニージー氏はその後、公式に謝罪し、「発言について心からお詫び申し上げます」と述べた。

ユーチューブで性的なコメディスケッチの投稿で知られるオズボーン氏は、今年初めにこのポッドキャスト・シリーズを開始した。番組のウェブサイトは同氏について、「とんでもなく不適切なジャーナリスト」で、「あえて誰も聞こうとしない質問」をする人物だと紹介している。