ウクライナのドローン、ロシア領内深く攻撃 少なくとも13人殺害

画像提供, Getty Images
ロシア西部タタールスタン共和国の当局は10日、ウクライナ軍のドローン攻撃で、子ども1人を含む13人が殺害され、75人が負傷したと発表した。2022年2月にロシアがウクライナ全面侵攻を開始して以来、ウクライナによるロシア攻撃の中でも、特に死傷者の多い単独攻撃となった。ウクライナはこのところ、ロシアのウクライナ侵攻に軍資金や補給物資を提供しているとされる施設への長距離攻撃を強化している。
ウクライナ国境から1100キロ以上離れたニジネカムスクが標的となった。ウクライナ軍は、同市のタネヴォ製油所を攻撃したと発表した。

地元情報筋によると、ニジネカムスクへの攻撃は夜間から翌朝にかけて数時間続いた。 ソーシャルメディアに投稿された確認済みの映像では、空襲警報が鳴り響くなか、巨大な煙と炎が立ち上る様子が映っている。
タタールスタン共和国のルスタム・ミンニハノフ首長は攻撃があったことを認め、犠牲者の遺族に哀悼の意を表した。一方、ニジネカムスクのラドミル・ベラエフ市長は、今回の死は「我々全員にとって計り知れない苦痛だ」と述べた。
タタールスタン共和国にあるウズベキスタン領事館は、犠牲者のうち7人がウズベキスタン国民だったと発表した。
ロシア通信社RIAによると、被害者のほとんどは攻撃当時ホステルに滞在していた。ロシア連邦捜査委員会は、ドローンが攻撃した場所には「軍事作戦に関与していない民間人がいた」と述べた。
BBCはこの情報を独自に確認していない。ロシア政府は「攻撃に関与した者全員」は「避けられない厳しい処罰に直面することになる」と述べた。
ニジネカムスクの石油精製所は、すでに6月12日にも攻撃されていた。
「ウクライナが標的とする施設は、ウクライナへの攻撃の実行、武器の製造、ロシアの戦争遂行の支援に使用されている」と、ウクライナのアンドリー・コヴァレンコ偽情報対策センター所長は述べた。
コヴァレンコ氏はさらに、「ロシアにおける民間人の死はすべて(ウラジーミル・)プーチン大統領の責任だ」とし、「ロシア国民はプーチン大統領に対して、そして自国内で下された決定に対して、不満をぶつけるべきだ」と述べた。
「プーチンがいなければ、侵略はなかった。侵略がなければ、この人たちは今も生きていただろう」ともコヴァレンコ氏は述べた。
ロシア政府は、夜にかけてロシア全土で450機以上のウクライナ製ドローンをロシアの防空システムが撃墜したと発表した。
ロシアの別の地域では、シベリアのチュメニ州で落下する複数のドローンが工業施設に衝突し、火災が発生したと地元当局が発表した。
ウクライナはこのところ、ウクライナ攻撃を支援しているという理由からロシアの倉庫やエネルギーインフラを標的にすることが多く、民間人の犠牲者が増加している。
一方、ロシアはウクライナに対し、都市や住宅地への大規模な空爆を定期的に繰り返している。5日にはドローンとミサイルによるキーウ攻撃で21人が死亡した。












