ロシアが北朝鮮製ミサイルを使用とゼレンスキー大統領 南部で7人殺害される

大きな炎があがる火災現場で消火活動に当たる消防隊員たち。炎に照らされて影になっている

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画像説明, ウクライナ南部ザポリッジャの攻撃現場(12日)
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ダン・ジョンソン記者(キーウ)、トム・マカーサー記者

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日、ロシアが北朝鮮製のミサイルを使用してウクライナを攻撃したと非難した。ロシアとウクライナは同日夜、互いに攻撃を続けた。

ウクライナ政府は、南部ザポリッジャへの攻撃に、北朝鮮の弾道ミサイルが使用されたと発表。この攻撃では7人が殺され、少なくとも24人が負傷した。

ゼレンスキー大統領は11日夜のビデオ演説で、「ロシアは初めて、北朝鮮からの援軍なしには戦争を遂行できなくなった」と述べた。

「ウクライナやヨーロッパで北朝鮮の攻撃が増え、そのミサイルや兵士が使用されるほど、彼らは自分たちの弱点や盲点を克服していくことになる」とゼレンスキー氏は述べ、これは世界の他の地域にとっても危険なことだと付け加えた。

ゼレンスキー氏は、この発言を裏付ける証拠を提示しなかった。

ゼレンスキー大統領はまた、11日に西シベリアにあるロシアの石油化学工場に対して行われた空爆の成功を、ウクライナ軍による「非常に重要な成果」として称賛した。

そのうえで、「ロシアとロシア人に対し、平和が必要であることを示すため、ウクライナはさらに長距離攻撃を行う」と約束した。

一方ロシアでは、西部ヴォロネジにあるオンライン・マーケットプレイス(市場)最大手ワイルドベリーズの倉庫がウクライナの攻撃を受けた。「ロシアのアマゾン」として知られる同社は、ここ数週間、繰り返し攻撃の標的となっている。

10日には、ウクライナ国境から1100キロ以上離れたロシア連邦タタールスタン共和国でもウクライナ軍のドローン攻撃があり、子ども1人を含む13人が殺害された。

指摘される北朝鮮の関与

ウクライナや西側諸国の高官が、ロシアが北朝鮮から軍事支援を受けていると非難したのは今回が初めてではない。

ウクライナ軍は、2022年2月の全面侵攻以来、ロシアが数十発の北朝鮮製ミサイルをウクライナ領土に向けて発射したと主張している。

ゼレンスキー氏は先週末、最大5万人の北朝鮮兵がロシア軍と共闘するために派遣されていると警告した。

2024年8月には、ウクライナ軍がロシア西部クルスク地方に越境侵攻したことを受け、約1万1000人の北朝鮮兵士がロシア軍を支援し、ウクライナ軍を同地域から追い出す作戦に参加した。

西側当局者は2025年1月、BBCに対し、この時の北朝鮮軍はわずか3カ月で40%近くが被害を受けたと明らかにしていた。この「被害」という分類には、戦死者、負傷者、行方不明者、捕虜が含まれる。

ウクライナとロシアで被害

ザポリッジャ州のイワン・フェドロフ知事は、ロシアがミサイルと誘導爆弾を使って同市を攻撃したと述べ、炎上する車両や建物の写真を投稿した。

この攻撃で殺された7人は全員、ウクライナのザポリッジャスタリ製鉄所の従業員だという。同工場は攻撃を受けた後、操業を全面的に停止した。

首都キーウへの空襲では1人が負傷し、夜間には空襲警報が2度鳴った。キーウ郊外では爆発音が聞こえ、火災が発生した。

地元当局は後に、小児病院が被害を受けたものの、職員や患者は避難していたため負傷者は出なかったと発表した。

北東部の都市スーミでもロシアによるドローン攻撃があった。同地域の首長セルヒー・クリヴォシェイエンコ氏によると、女性2人が負傷した。同氏はその後、ロシアが同日午後に滑空爆弾でスーミを攻撃し、1人が殺されたと述べた。

このほか、南部ヘルソンと北東部ハルキウの変電所に対する攻撃では、停電が発生した。

ウクライナ当局は、ロシアが11日夜の攻撃で120機のドローンと様々な種類のミサイルを発射したと発表したが、今回初めて、発射されたミサイルの数や迎撃されたミサイルの数を公表しなかった。

ウクライナ空軍はこの日、メディアに対し、防空・迎撃システムの不足について「センセーショナルな見出し」を書いたり、「悲観論を広めたり」しないよう求める声明を発表したばかりだった。

一方ロシアでは、ヴォロネジ州にあるワイルドベリーズの物流センターで火災と爆発が発生したとの報道が出ている。

ワイルドベリーズは攻撃があったことを確認していないが、ウクライナとの国境地帯にある同社施設は避難済みだと発表した。

7月には、ウクライナ軍が同社が所有する複数の小売倉庫にドローン攻撃を行い、ロシア国内の多数の中小企業が経営に混乱をきたした。ウクライナ政府はこの時、ロシア人が軍事装備を購入するうえで利用されている物流拠点を標的にし、軍への物資供給を妨害していると述べた。

今月10日のタタールスタン共和国への攻撃は、2022年2月にロシアがウクライナ全面侵攻を開始して以来、ウクライナによるロシア攻撃の中でも、特に死傷者の多い単独攻撃となった。

この攻撃では少なくとも75人が負傷した。ウクライナ軍はニジネカムスク市内のタネヴォ製油所を標的としたと発表した。

ソーシャルメディアに投稿された確認済みの映像では、空襲警報が鳴り響くなか、巨大な煙と炎が立ち上る様子が映っている。

また、タタールスタン共和国にあるウズベキスタン領事館は、犠牲者のうち7人がウズベキスタン国民だったと発表した。