中国、太平洋でミサイル発射実験 豪州とフィジーが同盟条約に署名した直後

ダークスーツ姿の両首脳が握手し笑顔を見せている。背後にはそれぞれの国旗がある

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画像説明, オーストラリアのアルバニージー首相(左)とフィジーのランブカ首相。両国は「平和の海同盟」と呼ばれる防衛条約を結んだ
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中国は6日、潜水艦から模擬弾頭を搭載した弾道ミサイルを太平洋に向けて発射する実験を行ったと発表した。

オーストラリアのペニー・ウォン外相は、訪問先の太平洋の島国フィジーの首都スヴァで記者団に、中国が太平洋地域を「不安定にしている」と非難した。

また、今回の実験は「中国による急速な軍事力増強という文脈の中で行われた」もので、「地域が期待する透明性や意図の点で安心感を欠いている」と述べた。

一方、中国は今回の軍事演習について、「中国の年間軍事訓練で定められた一部」だと説明。「特定の国や標的を狙ったものではない」とした。中国国営メディアが報じた。

この発射実験の少し前、オーストラリアとフィジーは新たな防衛条約を締結した。「平和の海同盟」と呼ばれるこの条約は、フィジーにとって初の同盟。オーストラリアにとっては、アメリカ、ニュージーランド、パプアニューギニアに次ぐ4番目の同盟となる。ウォン豪外相は条約の正式締結のためフィジーを訪れていた。

オーストラリアは、太平洋の国々との関係強化を図っている。背景には、中国が2022年、ソロモン諸島と安全保障協定を締結し、将来的に恒久的な軍事基地を設置する可能性への懸念が高まったことがある。

オーストラリアのリチャード・マールズ国防相は6日の記者会見で、今回のミサイル実験について、中国が実施の数時間前に伝達してきたと説明。「太平洋の安定、平和、安全保障を損なういかなる行動に対しても非常に懸念している」と述べた。

ニュージーランドや日本、パプアニューギニアなどインド太平洋地域の各国政府は、6日に中国軍が海上演習を実施する意向だと中国当局から知らされたという。

オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は、フィジーで同国のシティヴェニ・ランブカ首相と条約署名に臨んだ際、これはオーストラリアが各国と行ってきた中で「最も重要な取り組みの一つ」だと述べた。

豪ABCによると、フィジーのランブカ首相は、オーストラリアと条約を締結することで中国の反発を予想しているかと記者団から問われ、「(中国は)この理解を歓迎する」だろうと述べた。また、「これはフィジーと中国の関係、あるいはオーストラリアと中国の関係を脅かすものではない」とした。