ハンガリー国営メディアが放送を一時停止 オルバン前政権時代のプロパガンダ一掃のため

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ハンガリーで7日、国営メディアが相次いで放送を一時停止した。メディアを「独立した、信頼できるもの」にするための措置だという。
国営テレビはこの日、ニュース放送を一時停止し、国営ラジオも全面的に放送を取りやめた。
ハンガリーでは4月の総選挙で、16年間にわたり政権を握ってきたオルバン・ヴィクトル氏が敗れ、マジャル・ペーテル氏が率いる中道右派の政党「ティサ(尊重と自由)」が圧勝した。オルバン前首相は在任中、国営メディアを厳格に統制していた。
メディア改革を主要公約に掲げていたマジャル氏は、国営メディア放送の一時停止について、「プロパガンダ放送の終焉(しゅうえん)」だと語った。
長年の「うそ」を謝罪
国営テレビ「M1」と国営ラジオ「コシュート」はいずれも、7日午後に放送を一時停止した。M1は、「公共メディアはうそをつくことはできない。長い間そうしてきて申し訳ありません」とメッセージを表示した。
黒い背景に白い文字で表示されたメッセージには、「公共メディアが今後、独立し、信頼できるものとなるよう改革が行われる。私たちのニュース番組は現在放送を一時停止されている。チャンネルはそのままで!」と書かれていた。
AFP通信によると、コシュートの周波数では、クラシック音楽専門局「バルトーク・ラジオ」の番組が放送された。
コシュートはハンガリーの主要ラジオ局として、通常はニュースや時事問題、スポーツ、文化を中心に扱っている。
7日午後には、M1とコシュートのウェブサイトへアクセスができない状態になったと、AFP通信は報じた。
M1を運営するMTVAは声明で、M1の放送について、ニュース番組のない新たな形式で一時的に再開し、新しい編集チームのもとでニュースを段階的に導入していく方針だと説明した。
「プロパガンダ放送の終焉」
国営メディアの発表を受け、マジャル首相は「公共メディアのプラットフォームにおけるプロパガンダ放送の終焉を告げる」「歴史的な日」だと述べた。
「(国営メディアは)夜間も昼間もうそをつき、あらゆる電波でうそをついていた。そんなことはもう終わりだ」と、マジャル氏は付け加えた。
オルバン前首相は7日、今回の動きを「ティサ党による専制政治の新たな一例だ」と批判する内容をフェイスブックに投稿。支持者に対し、自身の政党「フィデス・ハンガリー市民連盟」と関係のあるテレビチャンネル「Hir TV」を視聴するよう呼びかけた。
マジャル氏は2024年3月に、オルバン氏率いるフィデス党を離脱した。今年4月の総選挙で圧勝し政権を握ると、国民に「体制転換」を約束した。
マジャル氏は以前、ハンガリー・メディアの大半がオルバン氏の盟友らに掌握されていると主張。自分自身やティサ党が虚偽の報道で侮辱されてきたほか、フィデス党を離党した後の2024年9月から、国営テレビへの出演が認められていないと述べていた。
総選挙で勝利した数日後、マジャル氏はコシュートとM1の両方に出演。両局のニュース報道を一時停止し、報道の自由を確保するために新たな放送規制当局を設立する方針を明らかにした。
オルバン氏率いるフィデス党に近い民間放送局「TV2」でも、マジャル政権発足以降、主要なニュースキャスターやニュース部門の責任者が相次いで辞任している。











