右翼ル・ペン氏、仏大統領選への立候補を表明 有罪判決について上告の意向

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フランスの右翼政党「国民連合(RN)」指導者のマリーヌ・ル・ペン前党首は7日、来年の大統領選挙に立候補する意向を表明した。また、自身に監視用の電子ブレスレットの1年間装着を義務付けた公金不正流用の有罪判決がこの日、控訴裁判所によって維持されたことについて、最高裁に上告する考えも示した。
ル・ペン氏は仏テレビ局のゴールデンタイムのインタビューで、「選挙運動が今夜始まる」と闘志をあらわにした。さらに、無実を証明するために「あらゆる法的手段を講じる」と述べ、民事最高裁の破棄院に上告するとした。
上告により、電子ブレスレットの装着命令は、判決まで一時停止される。判決は来年早くに出される見通し。控訴審判決が維持されれば、ル・ペン氏は選挙運動の最も重要な時期に、電子ブレスレットを装着しなければならなくなる。同氏にとっては不利で、恥辱にもなりうる。
ル・ペン氏はこれまで、電子ブレスレットについて、装着を義務付けられるなら選挙運動を「完全に自由に」はできないと主張。その場合は大統領選に出ない意向を重ねて示してきた。
ル・ペン氏はこの夜のインタビューで、立候補しない可能性について問われると、「いや、ない。今夜ここに来たのは、私が2027年の選挙の候補者だとみなさんに伝えるためだ」と答えた。
また、「フランスの再生を始める」ために直ちに選挙運動を開始するとし、決意が変わることはないと強調した。
上告で望むような結果が得られなかった場合はどうするのかとの質問には、「どうなるか見てみよう。フランス国民が判断することになる。今夜の良いニュースは、みんなが自由に選択できるということなのだから」と答えた。
ル・ペン氏は昨年、控訴審では無罪になると宣言していた。そのことを指摘されると、「誰でも間違えることがある」、「破棄院が間違えないことを願おう」と述べた。
控訴裁は有罪維持、被選挙権停止を短縮
このテレビ出演の少し前、パリの控訴裁はル・ペン氏に対し、偽の雇用計画で欧州連合(EU)からの280万ユーロ(約5億2000万円)を不正流用したと認める有罪判決を言い渡した。一方で、電子ブレスレットを装着して大統領選に立候補することは可能だとした。
この判決は、ル・ペン氏が2004~2016年に欧州議会議員のために支給される金を党職員の給与に充てたとする、昨年3月の1審判決を支持するもの。ただし、刑期も被選挙権停止期間も短縮し、同氏が来年の大統領選に立候補する道を開いた。1審判決は、ル・ペン氏に禁錮4年(うち2年は執行猶予)を言い渡し、公職への立候補を5年間禁じた。
控訴審判決に対しては、検察も上告する意向を示している。
この日のル・ペン氏の表明は、大統領選で同氏が国民連合の候補スポットをジョルダン・バルデラ党首(30)に譲るのではないかとの以前からの観測に終止符を打つものとなった。ル・ペン氏は控訴審判決のあと、バルデラ氏や弁護士、党スタッフらと協議してから、テレビ出演した。
バルデラ氏は今回のル・ペン氏の表明に、すぐには反応を示していない。両者は8日、北西部サルト県の市場に一緒に姿を見せる予定。
立候補表明に批判の声
ル・ペン氏の政敵らは、有罪判決を受けながらも大統領選に立候補するという同氏の決断を批判した。
右派・共和党のオトマン・ナスルー幹事長は、「彼女が有罪判決にもかかわらず立候補することは、政治へのフランス国民の信頼を損なう、またしても逆行的な動きだ」とAFP通信に話した。
元首相のガブリエル・アタル氏は、「犯罪歴があり、公金不正流用で有罪判決を受けたにもかかわらず立候補するという決断は、倫理的に問題がある」と述べた。
大統領選でル・ペン氏の主要ライバルの1人になるとみられるエドゥアール・フィリップ元首相は、立候補はル・ペン氏が決めることだと指摘。ただ、これまで2度有罪とされているのだから、国民に説明が必要だろうと述べた。










