WHO職員らが性的虐待、コンゴ民主共和国で=独立委報告書

画像提供, Getty Images
コンゴ民主共和国(旧ザイール)でエボラ出血熱流行の対応に当たっていた世界保健機関(WHO)職員ら救援スタッフ83人が、女性や少女らを性的に虐待していたとする報告書が28日、公表された。
報告書によると、性的虐待は2018~2020年に、国内外のスタッフによってなされた。レイプも9件あったという。
現地の女性50人以上が性的虐待の被害を訴えたことを受け、報告書がまとめられた。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は28日の記者会見で、「許されないことだ」と述べた。
WHOの21人も加害か
報告書は全35ページ。独立委員会が作成した。
独立委は、セックスと引き換えに仕事を与えられたと訴えた女性数十人を聴取。その結果、加害者とされた83人のうち21人がWHO職員だと判明したという。
現地の女性たちは酒を飲まされたり、病院で「待ち伏せ」され、セックスを強要されたとされる。また、2人が妊娠したとされる。
WHOは、まだ職員だった4人との契約を打ち切り、対策を強化すると誓った。
テドロス事務局長は会見で、報告書の内容は恐ろしいものだとし、被害者と被害を生き延びた人たちに向けて謝罪した。
「あなたに仕え、あなたを守るべきWHO職員があなたにしたことについて、申し訳なく思う」、「加害者を許さず、責任を取らせることを最優先する」。
テドロス氏はまた、最終的な責任は自身にあるとし、被害者の支援と保護に取り組むと約束。WHOの構造と文化を改善するとした。
構造的欠陥
WHOアフリカ地域ディレクターのマシディソ・モエティ氏も、「私たちの職員による行為」に苦しんだ人々に謝罪すると表明。調査結果について、「謙虚に受け止めるとともに、ぞっとし、心が張り裂けている」と述べた。
独立委は、コンゴ民主共和国において「構造的な欠陥があり、性的搾取や虐待のリスク管理に対応する用意がなかった」と指摘した。
また、エボラ出血熱の根絶に専念したことが原因の一端だったとした。
コンゴ民主共和国では、エボラ出血熱で2000人以上が死亡している。
WHOは感染の抑制に取り組み、昨年6月に活動終了を宣言した。






