パリ郊外の森で山火事、放火の可能性もあると内相
熱波の続くフランス・パリ近郊にあるフォンテーヌブローの森で12日から火事が広がり、消防隊は13日も消火活動に取り組んだ。ローラン・ニュネス内相は13日夜、出火原因について放火の可能性があるとして、2人が「意図的もしくは事故による放火」の疑いで逮捕されたとフランス・メディアに話した。
当局によると、パリ南東約60キロに広がるフォンテーヌブローの森で、火は約800ヘクタールに及んだ。当局はこの火事を、「極めて有害」で「けた外れの規模」だとしている。
火災によりパリから東へ延びる高速道路が通行止めとなり、フランス南部へ向かう高速鉄道の運行も中断された。フランス国鉄(SNCF)は12日夜、パリのリヨン駅に到着または出発する列車で最大6時間の遅延が発生する可能性があると発表した。
ヌニェス内相は13日、フォンテーヌブローの火災に関連して2人が逮捕され、全国で発生した火災に関連して59人が逮捕されたと述べた。
内相は フォンテーヌブローの火災について、「半径1000メートル以内に発火点が約10カ所あり、意図的に放火された可能性がうかがわれる」と述べた。AFP通信が声明を報じた。
内相はさらに、フランス2の午後8時のニュースで、同地域で「故意または偶発的な放火」の容疑で2人が逮捕されたと述べた。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、フォンテーヌブローの森が「異例の規模の火災に見舞われた」とソーシャルメディアに投稿し、「利用可能なあらゆる資源を動員している」と書いた。さらに、地元住民への「連帯」を表明するとともに、火災と闘う消防士たちを称賛した。
ヨーロッパ各地で最高気温の記録が更新される中、パリ地域は今年3度目の熱波に見舞われている。
フォンテーヌブローの火災対応には空中消火機が投入されている。フランス消防士全国連盟のエリック・ブロカルディ氏によると、これは通常は乾燥して暑いフランス南部で使われるもので、パリ近郊に投入されたのは今回が初めてだという。
このほか、消防ヘリコプター2機と観測機1機もパリ近郊の火災対応に投入されたという。
フランスの市民安全・危機管理総局(DGSCGC)のジュリアン・マリオン局長は10日、フランス国内では今年、約2万5000ヘクタールの土地が山火事で焼失したと述べた。
フランスを襲う最新の熱波の影響で、3カ所の原子力発電所では、温まった冷却水が過熱した水路に放出されるのを避けるために一時的に操業を停止した。
有名な自転車レース「ツール・ド・フランス」の主催者は、気温が40度近くまで上昇したため、12日のステージを30キロ短縮した。
欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」によると、気候変動が世界中で気温上昇を引き起こすなか、最も急速に温暖化が進行している大陸はヨーロッパ大陸。欧州では、世界平均の2倍の速さで温暖化が進んでいるという。
これにより、欧州では夏の熱波が頻度を増し、水の供給に負荷がかかり、山火事も激化している。
今夏はヨーロッパ各地で記録的な高温が続き、大規模な山火事が多発している。中でもスペインでは、南部アンダルシア州アルメリア県で9日に発生した山火事で、少なくとも13人が死亡。同国史上最悪の山火事の一つとなった。
イギリスでは、北ウェールズで発生した大規模な山火事が12日に緊急サービスによって重大事態と宣言された。そのほかにも、イングランドとウェールズ各地で火災が発生した。

















