トランプ氏、性的暴行と名誉毀損の賠償金500万ドルを支払う 作家キャロル氏に

紺色のジャケットを着て茶色のサングラスをかけた金髪の女性が、笑顔を見せている

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画像説明, E・ジーン・キャロル氏(2024年)
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マックス・マッツァ

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、性的暴行と名誉毀損で自らを訴えた作家E・ジーン・キャロル氏(82)に、500万ドル(約8億1000万円)超の損害賠償金を支払った。同氏の弁護士が14日、明らかにした。同氏が民事訴訟でトランプ氏を相手に勝訴してから3年がたち、賠償が実行された。

キャロル氏側のロバータ・キャプラン弁護士は短い声明を発表。「本日、彼女が陪審員の評決に基づいて支払われるとされた損害賠償金を受け取ったと、報告できるのをうれしく思う」とした。

トランプ氏は、この裁判で上訴を受理しないとした決定を連邦最高裁に再考させようと、支払いを遅らせていた。しかし先週、この訴訟を担当する判事が、トランプ氏に支払いを命じた

トランプ氏の弁護団側は、支払い関するコメントの求めに応じていない。

キャロル氏の弁護団によると、同氏には562万ドル以上が支払われた。訴訟で認められた損害賠償500万ドルに、上訴によって発生した利息が上乗せされた。

トランプ氏は民主党が訴訟資金を提供と

元雑誌コラムニストのキャロル氏は、1990年代半ばにニューヨーク・マンハッタンの百貨店バーグドルフ・グッドマンの試着室でトランプ氏に襲われたとして訴えを起こした。その後、トランプ氏が2022年に自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」での投稿で、キャロル氏の主張を否定したことで、名誉を傷つけられたとする訴訟も提起した。

ニューヨークの陪審は2023年、全員一致でトランプ氏にキャロル氏への損害賠償の支払いを命じた。トランプ氏は訴えの内容について否定した。

トランプ氏はこの評決の直後、損害賠償金を裁判所管理下の口座に入金。上訴の行方が決まるまで保管された。

トランプ氏の弁護団は、同氏に賠償金の支払いを命じた判事の決定を非難するとともに、訴訟は「でっち上げ」で「魔女狩り」だとした。そして、野党・民主党が資金を提供したと主張した。

トランプ氏は、訴訟を担当したマンハッタン連邦地方裁判所のルイス・キャプラン判事について、自分への偏見を与える証拠を不適切に採用したと、繰り返し主張してきた。

連邦控訴裁は昨年、1審での陪審評決を支持し、キャプラン判事は再審が必要となるような誤りを犯していないと判断した。

そして、連邦最高裁は先月、トランプ氏の上告を退けた。これにより、キャロル氏への賠償金支払いを滞らせるものがなくなった。

キャロル氏は当時、この決定を喜び、自分のブログに「私たちは勝った!」、「この勝利は世界中のすべての女性のためのものだ!」と書いた。

トランプ氏は、キャロル氏の名誉を毀損したとして約8400万ドルの賠償金の支払いを命じられた、別の訴訟の2024年の評決についても控訴した。連邦判事の合議体は昨年、控訴を棄却した。