米軍、イランを新たに攻撃 6夜連続

海の上に船が1隻浮かんでいる。手前と奥に陸地が見える

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画像説明, ホルムズ海峡。アメリカとイランが支配をめぐって戦闘を続けている
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米中央軍は16日、イランに対して6夜連続となる攻撃を実施したと発表した。両国はこのところ、ホルムズ海峡の支配をめぐって再び戦闘を続けている。

米中央軍は攻撃について、「イランの軍事能力をさらに低下させる」のが目的だと説明した。また、アメリカが実施している海峡封鎖の一環として、船舶1隻に乗り込んだと発表した。

イラン国営メディアは、ホルムズ海峡に近いゲシュム島の近くや港湾都市バンダル・アッバス、原発があるブーシェフルで、米軍のミサイル攻撃があったと報じた。また、海峡沿いのホルモズガーン州の2カ所で橋が攻撃されたと伝えた。

米軍は攻撃をエスカレートさせているとみられる。BBCは、同州バンダル・アッバスの西にある橋の一つが攻撃されたことを確認した。

これより先、イランはヨルダン、クウェート、バーレーンにある米軍基地を攻撃したと発表した。一方、アメリカも、ホルムズ海峡の複数の地点に対し、6時間にわたる連続攻撃を行ったと発表した。

アメリカのドナルド・トランプ大統領は今週に入り、イランが協議の席に戻らなければ、橋や発電所を攻撃すると脅している。15日には、イランについて「行儀よくした方がいい」と述べた

トランプ氏は4月にも、橋や発電所などの民間インフラを爆撃すると発言している。これに対しては、国連のフォルカー・トゥルク人権高等弁務官が、「意図的に民間人や民間インフラを攻撃するのは戦争犯罪だ」と警告している。

戦時の人道的行為に関する1949年採択のジュネーヴ諸条約は、民間人の生活に不可欠と考えられる施設への攻撃を禁じている。

米海兵隊がタンカーに乗り込む

米中央軍はこの日、イラン港湾に出入りする船舶を対象とした海上封鎖の一環として、オマーン湾で米海兵隊が石油タンカーに乗り込んだとも発表した。封鎖は14日夜に開始している。

同軍はまた、「封鎖を突破しようとした商船3隻の進路を変更させた」とした。

同軍によると、4月13日~6月18日に実施した海上封鎖では、船舶9隻を航行不能にし、140隻以上に対して航路を変更させたという。

新たな敵対行為により、戦争終結に向けた暫定合意は困難さを増している。米ホワイトハウスのキャロライン・レヴィット報道官は16日、トランプ氏がイランとの対話に引き続き前向きだと記者団に述べた。

「大統領は(イランが)アメリカに対して表明した言葉を反故にすれば責任を取らせる。しかし同時に、彼は常に外交的な解決策に前向きだ」

報道官はまた、イランが依然としてアメリカとの合意を望んでおり、それを表明もしていると主張。「私たちは向こうと協議している。ただ大統領は、海峡での船への攻撃を、代償を払わせずに許すことはしない」と付け加えた。

イランが米国人を解放か

攻撃の応酬が激化するなか、重要航路のホルムズ海峡は閉鎖状態が続いている。アメリカとイスラエルによる攻撃をきっかけに、イランは報復として同海峡を事実上封鎖している。

イランの首席交渉官を務めるモハマド・バゲル・ガリバフ国会議長は国営メディアに対し、6月にアメリカと署名を交わした覚書について、イランにとって利益がなければ順守する「理由はない」と述べている。

ガリバフ氏はまた、ホルムズ海峡に関する「イランの取り決め」の維持が、イランの安全保障にとって不可欠だと強調している。

こうしたなか、トランプ氏は15日、イランが米国人のデナ・カラリ氏を解放したとして、イランをたたえた。トランプ氏はカラリ氏について、2024年12月に「不当に拘束された」としている。

トランプ氏は自らのソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルで、「アメリカ合衆国は、イランによるこの善意のジェスチャーを高く評価する!」と書いた。

カラリ氏の弁護士は、同氏が帰国の途についているとした。

一方、イランの司法当局は16日、米国人の囚人がイランの刑務所から釈放されたり、交換されたりした事実はないと発表した。イラン国営メディアが伝えた。