トランプ氏、米選挙システムに「衝撃的な脆弱性」あると主張 中間選挙を控え

ダークスーツ姿のトランプ氏がマイクに向かって口を開いている。背後には米国旗の一部が見える

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画像説明, トランプ米大統領(16日)
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アメリカのドナルド・トランプ米大統領は16日夜、テレビ演説をし、中国を2020年米大統領選挙に干渉したと非難した。また、アメリカの投票システムには「衝撃的な脆弱(ぜいじゃく)性」があると述べた。

トランプ氏はこれまで、ジョー・バイデン氏に敗れた2020年大統領選について、有権者による不正や外国による干渉があったと、根拠のない主張を繰り返してきた。

中間選挙を3カ月後に控えた時期に行われた、この日の30分間の演説では、トランプ氏は、数百件の情報機関のファイルを機密解除したと説明。それらは、中国政府がバイデン氏に有利になるよう選挙結果を操作しようとしたとする、自らの主張を裏付けるものだとした。

米情報機関はすでに、2020年大統領選で中国の干渉はなかったと結論づけている。国家情報会議(NIC)の2021年の報告書は、中国が2020年の大統領選に干渉しなかったことについて「高い確信」を持っているとした。

トランプ氏は、側近数人の前で演説した。記者団が質問することはできなかった。

演説でトランプ氏は、中国が個人情報を含む2億2000万件の有権者データを「不法に入手」したと非難。18州の有権者データが「中国によって購入、盗難、あるいはハッキングされた」と主張した。また、「警鐘を鳴らすべき人々」が、この発見を政府当局や議会に報告しなかったとした。

トランプ氏は、中国が収集した情報を用いてアメリカの投票システムや選挙結果に影響を与えたとしたが、証拠は提示しなかった。

トランプ政権の支持率低下

この演説に対し、米ワシントンの中国大使館はロイター通信の取材に、「(中国は)大統領選挙に干渉したことは一度もなく、今後もない」と述べた。BBCは中国外務省にコメントを求めている。

一方、民主党は、トランプ氏が、11月の中間選挙の安全性に対する疑念を国民に植え付けようとしていると非難した。中間選挙では、トランプ氏の議会への支配が、残りの任期においてどれだけ及ぶかが決まる。

この夜の演説の前には、米紙ワシントン・ポストと調査会社イプソスが共同で実施した新たな世論調査の結果が公表された。それによると、トランプ氏の支持率は37%に低下し、多くの有権者が生活費の高騰や、イランとの継続中の戦争について悲観的な見方を示していた。

トランプ氏は演説で、アメリカの投票機がロシア、中国、イランなどの外国の敵対勢力による干渉に対して「極めて無防備」だとも主張した。