8月は記録的な暑さだったとEU 気候変動とエルニーニョ現象の複合作用で

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マット・マグラス環境担当編集委員
欧州連合(EU)の気候監視機関「コペルニクス気候変動サービス」は10日、今年の8月は2023年7月と並び、観測史上最も暑い月となったと発表した。
この記録的な気温上昇は、気候変動とエルニーニョ現象の影響拡大が複合的に作用し、太平洋全域で大気中の熱を押し上げたことが原因だという。
今年8月の気温は、工業化が広がる以前(1850-1900年)の水準を1.65度上回った。気候変動による最悪の影響を回避するため、各国が気温上昇の抑制目標値として合意した、「工業化拡大以前から1.5度上昇」を上回った。
抑制目標値の「1.5度」をひと月だけ超えたからといって、その限界を永久に超えたとは限らない。しかし、その限界を超える傾向を示している。
8月はまた、西ヨーロッパで最も暑かった夏を締めくくった。高温が続いたことで、2003年の猛暑記録を上回った。

コペルニクス気候変動サービスの気候戦略責任者サマンサ・バージェス博士は、8月が「世界の気候記録において特筆すべき月」だったとした。そして、その影響は「世界中の地域社会、経済、生態系でますます感じられるようになっている」と述べた。
また、記録的な気温、記録的な海洋熱、ヨーロッパの異常な夏が重なったことは、気候変動が今や「大気と海洋の両方」において極端な現象を引き起こしていることを示しているとした。
国連の気候問題担当トップのサイモン・スティル氏は、今回の記録について、人類が気候に与えた影響をはっきりと示していると述べた。
「証拠には反論の余地がない。これは人類の化石燃料依存による代償がいかに急増し続けているか示すもので、人類の化石燃料依存が引き起こしている地球規模の気候危機だ」
化石燃料の使用による影響が続いていることに加え、強力なエルニーニョ現象の発生が、事態をさらに悪化させていると、研究者たちは言う。
エルニーニョ現象は、東太平洋の一部海域が異常に温暖化し、蓄えられた海洋の熱が大量に大気中に放出され、地球全体の気温上昇が1年ほど続く、自然の気候パターン。
コペルニクス気候変動サービスのチームによると、現在発生しているエルニーニョ現象は依然として勢力を増しており、観測史上最も強力なものの一つになる可能性があるという。
この自然現象が地球の気温に及ぼす最大の影響は、今後1年間で現れると予想されている。つまり、現在の記録更新は、さらに続く可能性がある。

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西ヨーロッパはこの夏、史上最も暑い夏となった。
これはイギリスでも同じで、1884年に記録を取り始めて以降で、いちばん暑い夏となった。英気象庁によると、こうした記録的な暑さは、人為的な気候変動によって約130倍発生しやすくなっているという。
インペリアル・コレッジ・ロンドンで異常気象を研究するクレア・バーンズ博士は、これらの記録は「非常に現実的な人的被害」を伴っていると述べた。

イギリスとヨーロッパの各地を襲った猛暑の影響で、学校は休校になり、病院の負担は増し、食料生産は打撃を受け、山火事や干ばつは悪化した。そうして「何万人もの命」を奪ったと、バーンズ氏は話した。
同氏はまた、そうした夏がもはや「新たな常態」になっているとの考えを否定した。
「私たちが化石燃料を燃やすのをやめない限り、これらの記録は更新され続け、異常気象は私たちの適応能力を上回る速さで悪化していく。肝に銘じるべきは、事態をどれだけ悪化させるかは、私たちにかかっているということだ」
(追加取材:エアワン・リヴォルト)















