英野党リフォームUKへの外国からの献金問題、警察が捜査着手

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英野党リフォームUKと外国からの献金に関する潜入取材映像を英公共放送チャンネル4が3日に放送したのを受け、ロンドン警視庁は9日、リフォームUKが外国からの政治献金を規制する法律に違反した疑いがあるとして、刑事捜査を開始していると発表した。リフォームUKは、不正を否定するとともに捜査に全面協力すると述べた。
チャンネル4が放送した潜入取材映像では、「アメリカ人実業家の息子」を装った覆面記者に対してリフォームUKの幹部2人が、政治資金関連法を回避して外国から献金を確保する方法を提案する様子が映っている。言及のあった複数の献金には、50万ポンドの金額が提案されたものもあった。
この取材は、イギリスの非営利ジャーナリスト組織「気候変動報道センター」の記者たちが設立した調査報道グループ「ヴァーベイタム・インヴェスティゲーションズ」によるもの。チャンネル4ニュースは、提供された映像素材の真偽を確認した上で放送することにしたと説明している。
映像についてロンドン警視庁の報道官は9日、チャンネル4が3日夜に放送した後、「政党が関与する献金や世論調査について、複数の報告」を受け取ったと述べた。
ロンドン警視庁は声明で、「捜査対象となっているすべての疑いは、2000年政党・選挙・国民投票法に基づき、犯罪行為に相当する可能性のある行為に関連するものである」と述べた。
また、「捜査の進展に伴い、捜査員は選挙管理委員会および検察庁と緊密に連携を取り続けている」とした。
警察の報道担当によると、捜査員は放送内容に関連する映像を入手しようとしているという。
特別捜査チームによる警察の捜査は、リフォームUKに対する他の献金に関する捜査と統合されることになる。
リフォームUKの広報担当は、同党は「あらゆる不正行為を否定し、捜査に全面的に協力する」と述べると共に、 「捜査が進行中の間は、これ以上のコメントは差し控える」とした。
選挙管理委員会の報道担当は、チャンネル4ニュースの報道は「重大な不正行為の疑い」に関するものだったと言い、「警察がそれを適切かつ徹底的に調べるのは、当然のことだ」と述べた。
「並行して私たちは、関連するすべての情報と規制上の措置を検討している」とも、報道官は話した。
潜入取材を実施した「ヴァーベイタム・インベヴェスティゲーションズ」の広報担当者は、「ヴァーベイタムは警察の捜査に協力する」と述べた。
潜入取材映像が放送されたことで、中部バーミンガムで3日から5日にかけて開かれたリフォームUKの党大会には、映像の内容が大きな影を落とした。映像で、献金規制の法律をどう回避するか覆面記者と話をしている党幹部2人は、党内の職を辞した。

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報道された映像では、アメリカ人献金者の息子を装った覆面記者が、自分の父親はリフォームUKヘ合法的には直接献金できないのではないかと懸念を示している。記者は、「アメリカ人実業家の、イギリス在住の息子」を装っている。
イギリスの選挙法では、イギリスの政党への献金が認められるのは、イギリスで有権者登録をしている人物か、イギリスで法人登記している企業に限られる。
秘密撮影された映像では、ナイジェル・ファラージ党首のダン・ジュークス首席補佐官(当時)が覆面記者に対し、アメリカ人実業家からの献金は、息子名義にすれば大丈夫だと提案しているように見える。
取材時に同党の政策責任者だったジェイムズ・オア氏は、アメリカ人実業家が息子を通じて、リフォームUKの役に立つ世論調査の費用を負担するのはどうかと提案している。
映像ではさらに、ファラージ党首の選挙区にあたる英南東部クラクトンで、ファラージ党首とジュークス補佐官が、「アメリカ人実業家とその息子」と会食する様子が確認できる。この「アメリカ人実業家」は俳優で、「息子」は覆面記者だった。会食はひそかに撮影された。
食事中、「息子」が、「僕が政治献金者として登録します」、「その後、父が僕に送金します。それからすぐに、必要なやりとりをすべて済ませたら、その金は使えるようになります」と発言。すると、ファラージ氏が「ありがとう。いや、お二人ともありがとう」と発言するのが聞こえる。
チャンネル4ニュースによると、「アメリカ人実業家の息子」を通じた50万ポンドの献金は、実行はされなかった。
チャンネル4の報道についてファラージ氏はBBCに対し、「私はコンプライアンス担当官ではない。クラクトン補欠選挙の真っ最中だった。あの場所に私は行った。正直言って、話を聞いていなかった」と話している。
ファラージ氏はさらに、映像の中で側近が述べた発言について、「パブで話すような気楽な内容で、事実とほど遠い自慢話もいくつか含まれていた」と一蹴した。
ジュークス氏は「あらゆる不正行為」を否定し、「自分の名誉回復のため、政治から身を引いた」と述べた。
オア氏は英スカイニュースに対し、党の内部調査に「全面的」に協力すると述べている。
ロンドン警視庁はこれまでに、前回総選挙の数週間前にリフォームUKに支払われた金銭が献金関連の法律に準拠しているか、既に捜査を開始していた。これは、ファラージ氏の長年の支持者ジョージ・コトレル元受刑者(アメリカで電信詐欺罪で有罪)の母フィオナ・コトレル氏による同党への献金に関するもの。
警視庁はさらに、同党のリチャード・タイス副党首が経営する会社からの支払いについても捜査している。この会社は2024年6月にフィオナ・コトレル氏から100万ポンドを受け取っていた。
他の政党の反応
与党・労働党のブリジット・フィリップソン議長は、「ファラージは目を覚まして、最終的な責任は自分にあることを認識する必要がある」と述べた。
「自分たちの行動に責任を取ろうとしないリフォームUKは、公職にふさわしくない。そのことが、はっきりと示された」ともフィリップソン氏は批判した。
野党・自由民主党のリサ・スマート広報担当は、「リフォームUK所属のすべての下院議員は、自分もしくは自分の選挙運動が外国からの資金援助を受けているかどうか、早急に表明する必要がある」と述べた。
野党・緑の党のイングランドおよびウェールズ代表を務めるザック・ポランスキー氏は、「ナイジェル・ファラージとリー・アンダーソンは、この件の責任をすべて自分たちの最上級顧問2人に押し付けようとした。しかし、自分たちが何をどこまで知っていたのか、もっと質問に答える必要がある」と述べた。アンダーソン氏はリフォームUKの幹事長。















