ロシアがショッピングセンターに「ダブルタップ攻撃」 16人殺害とウクライナ当局

動画説明, ロシアのドローンがウクライナのショッピングモールを攻撃する様子
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ウクライナ中部クリヴィー・リフで21日、市内最大のショッピングセンターがロシア軍のドローンによる二重攻撃を受けた。地元当局によると、少なくとも16人が殺害され、子ども23人を含む130人が負傷したほか、がれきの下に閉じ込められている人も複数いる。最初の攻撃の後、救助隊の到着後に再び攻撃して被害を拡大しようとする、いわゆる「ダブルタップ攻撃」だったという。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、自分の故郷へのこの攻撃について、「極めて冷酷で卑劣な」だと批判。白昼の攻撃は「2段階」で行われ、2度目の攻撃は現場の緊急対応要員を標的としたものだったと述べた。

BBCが確認した映像には、ドニプロペトロウシク州で既に炎上していたショッピングセンターに、2機目のドローンが着弾する様子が映っている。ロシア軍はコメントしていない。

ショッピングセンターを上空から撮影した写真。屋根が落ちて内部が焼け焦げ、大きな煙が立ち上っている。外側から放水も行われている

画像提供, Oleksandr Hanzha / Dnipropetrovsk regional administration

画像説明, ショッピングセンターのがれきの下には、大勢が閉じ込められていると報じられている(21日、クリヴィー・リフ)

ドニプロペトロウシク州のオレクサンドル・ハンジャ知事は21日夜、確認された死者数は15人に達し、そのうち2人は病院に搬送された後に死亡したと述べた。130人が負傷し、うち29人が重傷だと述べたほか、死者数はさらに増える恐れがあるとした。

生存者の捜索を支援するため、ウクライナの4州から救助隊が派遣されている。

同日午前、クリヴィー・リフのオレクサンドル・ヴィルクル市長は、ロシアのドローンが「極めて低い高度」で飛行していたと述べ、攻撃者を「けだもの」と呼んだ。

「連絡が取れない行方不明者がいる」と市長は付け加えた。

一度攻撃した場所に追い打ちで攻撃する戦術は「ダブルタップ」と呼ばれ、初めの攻撃の負傷者や、救助に向かった人々が標的となることがある。

戦時国際法のジュネーヴ条約は、負傷した当事者を標的にすることを禁じている。

黒い半そでを着た女性が疲れ切った様子で道路に座り込んでいる。隣には別の女性が座り、肩に手をまわして慰めている。反対側にヘルメットをかぶった人物がしゃがみ、女性に水を渡している

画像提供, DSNS / Dnipropetrovsk region

画像説明, 攻撃の生存者を支援するため、現場には心理士が派遣された(21日、クリヴィー・リフ)

地元当局によると、ウクライナ南部ミコライウ州でもロシア軍による攻撃があり、子ども3人を含む4人が殺害された。北東部ハルキウ州でもロシア軍の攻撃で2人が殺害された。

南部ザポリッジャ市では、タクシーの近くでドローンが爆発し、3人が負傷した。

前日の20日には、首都キーウに大規模なミサイルとドローンによる攻撃があり、17人が殺害され、40人以上が負傷した。

キーウ当局によると、この攻撃では夜間に市内各地の集合住宅や倉庫が襲撃された。小児病院と学校も被害を受けた。

一方、ウクライナ軍は21日、ロシア領内の石油精製所と軍用飛行場を攻撃したと発表した。

ウクライナはここ数カ月、ロシアのエネルギー施設に加え、同国最大のオンライン・マーケットプレイス(市場)最大手ワイルドベリーズが所有する倉庫への攻撃を激化させている。

ウクライナは、同社の倉庫がロシア人が軍事装備を購入するうえで利用されているとし、正当な攻撃対象だと主張している。

ロシアのプーチン大統領は2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始した。ロシアは現在、ウクライナ南東部の領土の約2割を支配している。