タイで元下院議員が地方高官を銃撃 ユーチューブ番組に電話報告、警察署で会見

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タイ中部ノンタブリー県で10日、元下院議員の男性が同県の政府高官を銃撃した。犯人はその後、ユーチューブの番組に電話をかけて犯行を説明したほか、逮捕後に警察署で記者会見を行った。
警察は、ノンタブリー県選出の元国会議員チャロン・リアウラエン容疑者を逮捕したと発表した。銃撃を受けたトンチャイ・イェンプラサート氏は、同県自治体(PAO)のトップ。
トンチャイ氏は、同じく銃撃された運転手と共に病院に搬送された。複数の報道によると、2人は重傷を負っているという。
タイでは3日前の7日、首都バンコク郊外で14歳の少年による銃撃事件があり、首相が銃規制の強化を表明したばかり。この事件では8人が死亡し、22人が負傷した。容疑者は自分を撃って死亡した。
これら2件の事件に関連性はない。
チャロン容疑者(71)は3期にわたり下院議員を務め、直近では野党・タイ貢献党に所属していた。今年2月の総選挙では与党・タイ名誉党から立候補したが、議席獲得には至らなかった。
一方、チャロン容疑者が銃撃したトンチャイ氏は元警察官で、現在はノンタブリー県のPAO長官を務めている。
報道によると、チャロン容疑者は身柄を確保された際、記者団に対し、自分が求めた便宜供与にトンチャイ氏が応じなかったことに腹を立てていたと話していた。
その後に開かれた記者会見でチャロン容疑者は記者団に対し、トンチャイ氏が自分に「怒っていた」と語った。
「私は彼に、この件について責任を取るよう求めた。もし今は(金を)持っていないのなら、私の子どもたちに分割で支払うこともできる(中略)私は困っているのだと彼に伝えた」と説明した。
「すると彼は私を押し、『話したくない、話したくない』と言った」
チャロン容疑者はその後、車に向かうトンチャイ氏の後を追ったという。
そして、「私が銃を取り出した時、彼を撃つつもりはなかった。しかし、その後、(トンチャイ氏の運転手が)銃を抜いて私に向けたので、私は発砲した」と述べた。
「ノンタブリーの人々のうち、PAO長官を愛していた人たちや、その家族、あるいはその他のすべての人々に謝罪したい」と容疑者は述べた一方、「私は何かをするつもりはなかった。なぜなら彼は、私の親しい友人だからだ。だが彼は、私と話そうとしなかった」のだと話した。
チャロン容疑者は犯行後、ユーチューブでライブ配信をしていた著名な政治評論家に電話し、自身の犯行を明らかにした。
配信には、元記者で番組司会者のアンチャリー・パイリーラック氏が、番組の途中で電話に応答する様子が映されていた。
アンチャリー氏はその中で、「後でかけ直す(中略)えっ、大変なことがあった? 話して、何があった?」と話している。
視聴者には発信者の発言は聞こえなかったが、アンチャリー氏がショックを受けて反応する様子が続いた。
ほかにも、「死んだ? 死んだ? 頭を撃った? その場で警察を待たなくては」、「どこにも行かないで」といった応答が映されていた。












