ゼレンスキー氏、ポーランド最高勲章を返上 剥奪すると言われ

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は20日、ポーランド最高位の勲章を返上したと明らかにした。ポーランドのカロル・ナヴロツキ大統領が前日、ゼレンスキー氏から勲章を剥奪すると表明していた。きっかけは、ウクライナ軍部隊の改名だった。
ウクライナの高官3人も、ポーランドから授与された勲章の返上を表明。ゼレンスキー氏への連帯を示した。
ポーランドは2023年、当時のアンジェイ・ドゥダ大統領が同国最高位の「白鷲勲章」をゼレンスキー氏に授けていた。
今回の剥奪・返上のきっかけは、ウクライナ当局が先月、軍部隊の名称を、第2次世界大戦で物議を醸した「ウクライナ蜂起軍(UPA)」にちなんで改名したことだった。
ウクライナでは、1940~1950年代に存在したUPAを、同国の独立のためにソヴィエト連邦赤軍、ナチス・ドイツ、ポーランド当局と戦った英雄と見なす人が多い。UPAの赤と黒の旗は、いま前線にいるウクライナ兵らによく使われている。
一方、ポーランドでUPAは、1943~1945年にヴォリーニ(現在のウクライナのヴォリン)でポーランド系住民約10万人に対してジェノサイド(集団殺害)を実行したとして非難されている。
ポーランドのナヴロツキ大統領は、公式ウェブサイトで公開した動画で、ウクライナ部隊のUPAにちなんだ改名を「とんでもない」、「理解に苦しむ」、「深く失望させる」ものだと非難。
「ポーランド社会の圧倒的多数にとって、UPAは依然として何よりまず、第2次世界大戦中にポーランド共和国の国民に対して残虐な犯罪を犯した、その責任を負う組織だ」とした。
ナヴロツキ大統領はさらに、「これは私たちの歴史的記憶を傷つけるだけではない。長年にわたって、そしてここ何カ月かで築き上げてきた信頼を損いもする」と付け加えた。
これに対してウクライナのゼレンスキー大統領は、「両国に共通する、困難で痛ましい過去の出来事について、解釈の違いが生じるのを避けるため、(ウクライナは)ポーランドとのあらゆる有意義な対話の形式に引き続きオープンな立場を取っていく」とソーシャルメディアで表明。
同時に、ウクライナは「ポーランド国民の支援と協力に感謝している」と付け加えた。

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ポーランドはウクライナにとって、ロシアとの戦争における主要支援国の一つ。ウクライナから避難した数十万人を受け入れており、ウクライナへの支援物資の物流拠点の役割も果たしている。
ゼレンスキー大統領の勲章剥奪を表明したナヴロツキ大統領だが、今回の外交的な対立が、ポーランドのウクライナ支援に影響を与えることはないと強調した。
ポーランドのドナルド・トゥスク首相は、両国のいかなる対立もロシアのウラジーミル・プーチン大統領を「喜ばせる」ことになるとソーシャルメディアに投稿。ゼレンスキー氏とナヴロツキ氏に対し、「緊張をあおらないため、感情を鎮める」よう呼びかけた。
ウクライナは欧州連合(EU)加盟を目指している。加盟交渉の第1段階は15日、ルクセンブルクで始まった。








