ロシア、ウクライナのエネルギーインフラを攻撃 春以降で最大規模

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ポール・アダムス外交担当編集委員(キーウ)、アリス・デイヴィース記者
ウクライナのセルヒー・コレツキー首相は9月30日、同国のエネルギーインフラに対しロシアが春以降で最大規模の攻撃を実施したと述べた。主に首都キーウとその周辺地域を標的にしていたという。
コレツキー首相によると、国内11州が夜間に攻撃され、キーウ州で殺害された子ども1人を含め、少なくとも5人が殺害された。住宅、インフラ、民間企業、鉄道なども標的となったという。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、北西部ジトミル、南部ミコライウ、中部キロヴォフラード、西部リウネの各州で、重要インフラが攻撃されたと述べた。
今回の攻撃は電力供給にも影響を与えた。ウクライナ最大の民間エネルギー企業DTEKは、キーウ市民にとって「厳しい夜」だったとした上で、8000世帯への電力供給が復旧したと発表した。
ウクライナのエネルギー省によると、30日の時点で、キーウ、ドニプロペトロウシク、ドネツク、スーミ、ハルキウの各州で、一部の世帯で停電が続いた。
国営送電事業者ウクレネルゴは、電力供給量が通常より少なくなるため、現地時間午前10時から午後4時までの間は、電力消費が大きい電気製品を使用しないよう住民に勧告した。
ロシア国防省は、攻撃目標の一つがトリピルスカ発電所だったと発表。この発電所がウクライナの防衛施設に電力を供給していると主張した。
キーウから約40キロ離れた同発電所は、キーウにとって最大の電力供給源となっている。発電所を運営するセントレネルゴは、被害の程度を確認していると述べた。
コレツキー首相は通信アプリ「テレグラム」に、「夏以降、我々のエネルギーインフラに対する敵の攻撃がなかった日は事実上1日もない」、「しかし、これほど大規模で複合的な攻撃は、前回の暖房シーズン終了以来初めてのことだ」と書いた。
ウクライナは、ロシアが電力網への持続的な攻撃を再開することを想定している。ロシアが2022年2月にウクライナ全面侵攻を開始してから毎年、冬に同様の事態となっている。
刺激臭のする濃い雲が首都を覆う

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キーウでは、爆発音が響き続けた夜が明けると、街は濃い刺激臭のある煙に覆われていた。空襲警報の発令は続き、遠くで聞こえる対空砲火の音が、どろどろとした空気にこだましていた。
複数の地区の住民に対し、煙が晴れるまで窓を閉めるよう勧告が出た。
キーウ州のティムール・トカチェンコ知事によると、夜間の空爆で死亡した人の中には、家屋のがれきの下から遺体で発見された子どもが含まれていた。
首都のヴィタリー・クリチコ市長は、市内で合計3人が死亡したと発表した。その中には、倉庫で殺害されたウクライナの電力会社の従業員も含まれている。
ミコライウ州でも死者が出たと、同州のヘオルヒー・レシェティロフ暫定知事が述べた。
スーミ州のオレグ・フリホロフ知事によると、同州では29日に2人が死亡したほか、別の空爆で学校も被害を受けたという。
こうしたなかロシア軍は、首都モスクワを含む複数の地域で、一晩でウクライナのドローンを380機以上迎撃したと発表した。
ウクライナ軍は、ロシアの占領下にあるウクライナ東部ドネツク州にあるドローン倉庫など、複数のロシア軍の標的を攻撃したと発表した。
ロシアは現在、ウクライナ領土の約20%を支配しており、その中にはドネツクの広大な地域も含まれる。
戦場では、ウクライナ陸軍第3軍団が今週、ドネツク州リマン市近郊の複数の集落を奪還したと発表した。「ヴィヴァルディ作戦」と呼ばれる反攻作戦の一環で、ゼレンスキー大統領は30日にこの地域の部隊を視察した。
しかし、他の地域では、戦線は依然として膠着(こうちゃく)状態にあり、双方とも大きな戦果を上げられずにいる。












