英首相、ホルムズ海峡再開に「全面的に貢献する」 G7ではウクライナでの結束も強調

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ジェイムズ・グレゴリー政治記者
イギリスのキア・スターマー首相は16日、ホルムズ海峡を「可能な限り早期に」再開させるため、イギリスは「全面的な役割」を果たすと述べた。
スターマー氏は、フランスで開かれた主要7カ国(G7)サミットで記者団に対し、自身とフランスのエマニュエル・マクロン大統領が、海峡での船舶保護の準備が整っている国々を取りまとめていると述べた。
また、封鎖がエネルギー価格に与えた影響は「国内のすべての世帯」に及んでいると語った。
主要な石油輸送路であるホルムズ海峡は、2月に米・イスラエルとイランの戦争が始まって以降、事実上イランが閉鎖している。
アメリカとイランは先に、戦争終結に向けた合意が成立したと明らかにした。合意の詳細は明らかにされていないが、ドナルド・トランプ米大統領は、今週中にもこの合意が署名されれば、海峡は全面的に再開されると述べている。
スターマー首相は、海峡の再開は「我々の経済、世界の安定に実質的な違いをもたらすことになる。そしてもちろん、我々(G7)は、イランが核兵器を保有してはならないという点で一致している」と述べた。また、イランとの合意成立についてトランプ氏に祝意を伝えたとし、これを「極めて重要な突破口だ」と評価した。
スターマー氏は14日の時点で、必要とされればホルムズ海峡における航行の自由を回復するため、「防御的で独立した多国間の任務を立ち上げる」ことで、この合意を支援すると述べた。これには機雷除去の提供も含まれるとしている。
イギリス政府は5月、ホルムズ海峡での将来の任務に向けて、空軍の戦闘機「タイフーン」やドローン、さらに海軍の45型駆逐艦ドラゴンを派遣すると発表していた。
フランスのマクロン大統領は、必要とされればフランスが近く、同海峡で戦闘機による哨戒飛行を実施できると述べた。すでに空母が湾岸地域に展開しているという。
マクロン氏は15日には、「約20カ国が具体的な貢献を行っている」と明らかにしている。そのうち4カ国が「同地域に展開している」という
トランプ大統領は15日、イランとの合意により、ホルムズ海峡における船舶の自由通航を確保する上でアメリカは「大きな助けを必要としない」と考えていると述べた。一方で、戦略的水路に位置する他国の「1隻か2隻の艦船」を配備することは「悪い考えではない」と思うと述べた。
中東での紛争は、アメリカとイスラエルが2月28日にイランに対して広範な攻撃を実施し、同国の最高指導者を殺害したことから始まった。
イランはこの攻撃に対し、イスラエルおよび湾岸地域のアメリカ同盟国を空爆し、さらにホルムズ海峡を事実上閉鎖することで応じた。
ウクライナの「結束」
G7サミットではウクライナでの戦争も議題に上がった。スターマー首相はこの後、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と二国間会談を行う見通しだ。
イギリス政府は、新たに70件の対ロシア制裁措置のパッケージを発表。これは、ロシアの戦争遂行能力を「締め上げる」ことを目的とし、対象にはロシアの「影の艦隊」や金融ネットワーク、軍需供給網などが含まれている。
スターマー首相は、G7首脳の間にはウクライナについて「真の結束」があると述べた。また、ウクライナは領土を取り戻しつつあり、占領するロシア軍に甚大な損害を与えていると指摘した。
こうしたなか英国防省は、英仏海峡でイギリス登録のヨットの近くでロシアの軍艦が警告射撃を行ったとの報告を調査していると発表した。
この事件は16日午前11時40分ごろ、ワイト島とノルマンディーの間で発生し、ロシアのフリゲート艦「アドミラル・グリゴロヴィッチ」が関与したと報じられている。
14日には、イギリス海兵隊のコマンドー部隊が英仏海峡で、ロシアの「影の艦隊」に属する石油タンカーを拿捕(だほ)しているが、英当局は、ヨットの事案とこの作戦には関連がないとみているという。








