イギリスの5月の最高気温、2日連続で更新 ロンドンで35度を超える

黒いサングラスに青いTシャツ姿の男女が、水色の日傘を持って歩いている。周囲には帽子をかぶった男女らが見える

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画像説明, 英ロンドンのセント・ポール大聖堂近くで、日傘を使う人々
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イギリス・ロンドンの一部地域で26日、気温が35度を超え、同国の5月の気温の最高記録を2日連続で更新した。

ロンドン南西部のキュー・ガーデンでは、暫定値で35.1度を記録した。前日の25日に同地点で観測された最高記録34.8度を上回った。

ウェールズでも、2日連続で5月の最高気温が更新された。カーディフのビュート・パークでは32.3度に達し、25日にフリントシャーのハワーデン空港で測定された32.2度を超えた。

ここ数日で複数の水難事故が発生し、合わせて5人の若者と成人男性1人が死亡している。こうした状況を受け、警察は水辺で過ごす人々に注意を呼び掛けている。

ランカシャー州のリブル川では26日夕、1人の遺体が見つかった。友人たちと川で泳いでいた12歳の少年が溺れ、緊急対応当局が捜索していた。

サウス・ヨークシャー州のロザーヴァー・カントリー・パークの水辺では、10代の少年が行方不明になり、26日早朝に水中から1人の遺体が収容された。

25日には、ウェスト・ヨークシャー州ハリファクスの貯水池で13歳の少年が死亡した。ウォリックシャー州のキングズベリー・ウォーター・パークでは同日夕、10代の少女1人の遺体が収容された。

コーンウォール州パドストウ近郊のトレガールズ・ビーチではこの日、親族2人を助けようと海に入った60代の男性が死亡したと、警察が発表した。

警察によると、24日にはリンカンシャー州の湖で、15歳のデクラン・ソーヤーさんが死亡した。

英王立救命協会(RLSS)は、市民に安全確保を呼びかけるとともに、「気温が高くなると、残念ながら不慮の溺死が増える」と警告した。

RLSSはまた、気温は高いものの水温は依然として非常に低いとしている。英気象庁は、海などの水温が、熱波の最中に感じられる温度よりもはるかに低く、「低温ショック」が起きる可能性があると警告している

駅構内を埋め尽くすほどの人々が立っている。頭上には運行状況を示す電光掲示板が見える
画像説明, 暑さの影響で列車の遅延も発生し、ロンドンのユーストン駅は通勤客らであふれた

イギリスの5月の最高気温は長年、1922年と1944年に記録された32.8度だったが、25日と26日の記録的な高温がこれを塗り替えた。

気象庁は、「昨日までの5月の最高気温は32.8度だったが、2日連続でその記録を2度も上回った」とソーシャルメディアに投稿した。

英健康安全保障庁は今週、6件の「アンバー(だいだい色)」レベルの健康警報を発出。対象地域はイングランドの大部分で、28日まで継続される。

「アンバー」レベルの健康警報は、高温によって医療・社会福祉サービスへの需要が高まり、重大な影響が出る可能性が高いことを警告するもの。

26日の時点で、イングランドとウェールズの大部分が熱波に見舞われた。英北部では25度を、ロンドンおよびイングランド南東部では28度を3日連続で上回ると、熱波と判断される。

この季節外れの暑さは、人為的な気候変動による長期的な温暖化傾向と一致する。

気象庁のダン・スリ最高執行気象学者は、この異例の暑さについて、「イギリス付近の高気圧域の下で蓄積された暖気の影響」によるものだとしている。

鉄道にも影響、一部地域では断水

イギリスの鉄道運行会社「ネットワーク・レイル」は、列車の安全を確保するため、速度制限を設けた。高温により、架線の膨張やたるみ、線路のゆがみが発生するおそれがあるという。

サウス・ウェスタン・レールウェイ(SWR)は、暑さに関連する速度制限などの影響で、全路線で列車の運休や最大60分の遅延、運航計画の変更が生じる可能性があると警告した。

ロンドン・ノース・イースタン鉄道(LNER)では、線路の温度が上昇したことから、ピーターバラとロンドン・キングズクロス間の運行に乱れが生じた。

グレート・ノーザン・レイルウェイ(GNR)、テムズリンク、サザンの各路線でも大きな混乱がみられた。

一方でケント州では、数十世帯で、3日連続で断水あるいは水がほとんど出ない状態が続いた。

24日に始まった断水の影響は、25日にチャリング、チャロック、モラッシュの各村の約800世帯に拡大した。

サウス・イースト・ウォーターは、「異例の暑さによる需要の高まり」で「ケント州の一部地域の貯水池の水位が低下」したとし、全域における飲料水の供給を復旧させるために懸命に取り組んでいると説明した。

緑の芝生の上に大勢の男女が座ったり、横になったりしている

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画像説明, ロンドンのセント・ポール大聖堂近くで、日差しの中で過ごす人々

気象庁は、イングランドを対象に、26日午後10時まで「イエロー(黄色)」レベルの雷雨警報を発令した。

26日遅くには、リンカンシャー、ケンブリッジシャー、エセックス、ハートフォードシャー、ノーフォーク、ピーターバラ、サフォークの一部を対象に、27日午前2時まで「イエロー」レベルの雷雨警報が発令された。

気象庁は、大雨と「頻繁な落雷」が予想されることから、洪水や停電が起きる「わずかな可能性」があるとした。

大勢の海水浴客が集まるビーチの空撮画像

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画像説明, ヨークシャー州フランバラのノース・ランディング・ビーチで過ごす海水浴客。「国民保健サービス」(NHS)は、乳幼児や子ども、高齢者は脱水症状になるリスクが最も高いとして、水分補給を呼びかけている