ドイツの空港で爆発物搭載のドローン発見、ウクライナ貨物機付近 警察が発表

画像提供, Jens Schlueter/Getty Images
ドイツ東部ザクセン州の警察は5日、ライプツィヒ・ハレ空港で4日深夜に、爆発物を搭載したドローンが見つかったと発表した。
警察によると、空港職員がウクライナの貨物機の近くでドローンを発見した。爆発物を処理するため、ロボットが投入された。
同空港の付近では、正体不明の別の物体が、別の貨物機に衝突する出来事もあった。この貨物機は軽微な損傷を受け、北部ハノーファーに着陸したという。
ドイツのアレクサンダー・ドブリント内相は、これらの事案について、「脅威が新たな段階」に入ったことを示していると述べた。
ドイツではここ数カ月、軍事基地や空港、エネルギー関連施設、港湾、物流企業の上空で、許可されていないドローンの飛行が相次いでいることから、国内の空港で厳戒態勢が敷かれている。警察はロシアが関与している可能性があると警告しているが、ロシア政府ははこれを否定している。
独東部にあるライプツィヒ・ハレ空港は、独軍および北大西洋条約機構(NATO) 加盟国が軍需品を輸送するために使用している。また、ウクライナの航空貨物の大部分を担うアントノフ航空の拠点にもなっている。
独流通大手DHLの主要拠点でもある。
警察の報道官はBBCに対し、爆発物を搭載した物体は、駐機中のアントノフ航空の複数の機体の近くで見つかったと説明した。
警察は、爆発物から起爆装置を取り外した後、爆破処理を行った。北側滑走路では現地時間5日午前1時55分に運航が再開されたが、南側滑走路の閉鎖は続いた。
ドブリント内相は、「これらの事案はいずれも、素人によるものとは考えられない。つまり、専門的なハイブリッド型の脅威があるということだ。我々は今後も対処していく」と述べた。
内相は、関与が疑われる人物らを特定はしなかったが、捜査によっては「外国勢力も関わっている可能性のある争い」が明らかになるかもしれないとした。
ウクライナのオレクシー・マケイエフ駐ドイツ大使は、「ロシア以外に誰がいるというのか」と、独テレビチャンネル「ヴェルト」に語った。
ロシア側はこの件についてコメントしていない。

「不審なドローン」事案、ウクライナ侵攻後から発生
英キングス・コレッジ・ロンドンのピーター・R・ノイマン教授(安全保障学)は、ソーシャルメディアへの投稿で、ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した2022年2月から、ドイツで不審なドローンが絡む同様の事案が発生するようになったと指摘した。
「昨夜から、ドローン戦争がドイツにも及んでいる。そしてそれは、我々が何年も前から認識していた弱点を露呈している」と、ノイマン氏は述べた。
ライプツィヒ・ハレ空港では2024年7月に、DHLの貨物機に積み込まれる前の小包が地上で炎上する出来事が起きている。これは、イギリスや欧州連合(EU)諸国を標的とした、小包を使った一連の出火事件の一つだった。
これらの事件については、ロシアとの関連がある破壊工作の可能性が疑われている。
当局によると、小包には爆発物が入っていた。マッサージ機能付き枕の内部に隠された電子タイマーによって起爆する仕組みだったという。
ロシアはこれらの事件への関与を否定している。
昨年には、ライプツィヒ・ハレ空港のフライトスケジュールや貨物輸送に関する情報を、中国政府ためにスパイ活動を行っていた男性へ提供したとして、中国人女性1人が有罪判決を受けている。












