イラン大統領、決して「屈服しない」とトランプ氏に対し宣言 国連総会で演説

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イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は23日、米ニューヨークで開かれている国連総会で演説し、7カ月近く続いているアメリカとイスラエルとの戦争で、イランは決して「屈服しない」と述べた。同時に、外交による解決に前向きな姿勢も示した。
前日には同じ演台で、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、イランとの合意がすぐに成立しなければ同国を「壊滅させる」と脅した。
ペゼシュキアン氏はこの日の演説で、「イラン国民の抵抗は、制裁、圧力強化、いじめ激化に直面しても、強くなるだけだ」と述べた。
ペゼシュキアン氏はまた、イランの船舶がアメリカの海上封鎖によって、ホルムズ海峡の航行を妨げられていると主張。今後のいかなる合意にも、その解除が含まれるべきだと訴えた。
「誰もがホルムズ海峡の恩恵を受ける一方で、私たちだけが航行を拒否されることがあってはならない」
アメリカはこの演説にコメントしていない。演説が始まると同時に、米代表は議場から退席した。
自分たちはテロの犠牲者だと訴え
ペゼシュキアン氏は演説で、「米大統領は私たちをテロリストと呼んだ。私たちはテロの犠牲者だ」と主張した。
イランの最高指導者だった故アリ・ハメネイ師の写真を手にし、掲げる場面もあった。ハメネイ師は2月下旬、アメリカとイスラエルがイランへの共同攻撃を開始した際に、自宅への空爆で殺害された。
ペゼシュキアン氏は、イラン当局がミサイル攻撃で殺害されたとしている175人以上の民間人の一部の写真も提示した。開戦の日に南部ミナブの小学校とラメルドのスポーツ施設への空爆で殺された人々で、3分の2は子どもだったとされる。アメリカは、ラメルドへの攻撃を否定し、ミナブでの事案については調査中だとしている。
ペゼシュキアン氏は、「私たちの国の罪のない人々が、卑劣な攻撃と侵略の標的にされている。私たちは最大限の力で自衛した」と述べた。
トランプ氏は前日の国連総会での演説で、自らが「重大な決断」に直面していると強調。イラン国民が国を再建できるような合意について交渉するか、「イスラム共和国(イラン)を素早く壊滅させる」かのどちらかだとした。
ペゼシュキアン氏は演説で、この脅迫は「いじめの精神の表れ」だと主張。「イラン国民の抵抗は、制裁、圧力強化、いじめ激化に直面しても、強くなるだけだということを(トランプ氏は)知っておくべきだ。私たち決して頭を下げたり、屈服したりしない」と述べた。
一方でペゼシュキアン氏は、「私たちは武力という言葉を受け入れずに、対話、外交、交渉を行う用意がある」と表明した。
核兵器は開発しないと改めて表明
ペゼシュキアン氏は、イランが民生用の原子力計画をもつ権利を放棄することも、核兵器の開発を目指すこともないと、改めて表明した。
「私たちは明確に宣言する。核兵器はないし、平和的な原子力技術に対する制限もない」
トランプ氏は前日の演説で、今回の戦争によってイランの核爆弾保有を阻止したと主張。さらに、イラン指導者らに対し、「核開発の野望を放棄する」よう要求した。
同22日、イランのアッバス・アラグチ外相とアメリカのスティーヴ・ウィトコフ特使は、国連総会の傍ら、カタールの仲介で間接的に協議した。
ウィトコフ氏は、6月以来の双方の協議が「建設的で有望なものとなる」ことを期待しているとコメント。仲介者が今後も取り組みを続けると付け加えた。
一方、イラン外務省のイスマイル・バガイ報道官は、今回の協議について、「目新しいものではない」と説明。アメリカによる封鎖の解除や、イランの凍結資産の解放などのイラン側の条件を、アラグチ氏が引き続き示したと述べた。
こうしたなか、ホルムズ海峡では23日、貨物船が攻撃され、インド人船員1人が死亡した。AFP通信が、オマーンおよびインド当局者の話として報じた。
インド外務省はこの攻撃を非難し、同海峡における航行の自由の回復を求めた。















