ワインスティーン受刑者、性的暴行で拘禁15年 ニューヨークの再審

ワインスティーン受刑者が青い水玉模様のネクタイを締め、スーツを着て前を見ている

画像提供, Bloomberg via Getty Images

画像説明, ワインスティーン受刑者はかつて米ミラマックスの敏腕プロデューサーだった(2026年)
Published
この記事は約 4 分で読めます

米ハリウッドの元大物映画プロデューサーで、性的暴行などの罪で有罪とされ服役中のハーヴィー・ワインスティーン受刑者(74)に対し、ニューヨーク州地裁は23日、拘禁15年の刑を言い渡した。

量刑を告げる際、カーティス・ファーバー判事は、「あなたは力ずくで欲しいものを奪い取ったが、責任を一切認めようとしない」と、ワインスティーン受刑者を批判した。

この日、量刑が言い渡されたのは、元アシスタントのミリアム・ヘイリー氏に対する性的犯罪行為に問われた裁判。

ワインスティーン受刑者はこの裁判でいったん、2020年に有罪とされ禁錮23年の刑が言い渡された。だが、ニューヨーク州控訴裁は2024年、女優ジェシカ・マン氏に関する事件と一緒に、この判決を破棄した。裁判所は、ワインスティーン受刑者が公正な裁判を受けていなかったと判断した。

これを受け、ヘイリー氏の事件は性的暴行についてのみ再審理され、陪審員は昨年、再び有罪評決を出していた

ヘイリー氏は裁判の被害者影響陳述で、暴行事件が「自分の人生と安心感に壊滅的な影響を及ぼしており、それは決して消えないかもしれない」と述べた。

ワインスティーン受刑者は車いすに乗って法廷に現れ、罪状について否認した。ただ、「私の行動によって傷つけてしまったかもしれないすべての人」に謝罪するとした。

同受刑者はすでに、ニューヨークでレイプや虐待の罪で計3回の裁判を受け、数年間服役している。ロサンゼルスでも、別の性犯罪事件で有罪とされている

同受刑者は現在、収監中に確認された複数の疾患のため、ニューヨークのベルヴュー病院の刑務所病棟に収容されている。

「自分のため、真実のため」証言と被害者

かつて、「恋におちたシェイクスピア」などのヒット映画を生み出した、米ミラマックスの名うてのプロデューサーだったワインスティーン受刑者は、2017年に米紙ニューヨーク・タイムズと米誌ニューヨーカーが、数十年の期間にわたる複数女性の性的暴行の告発を報じたことで失脚した。そうした告発は、性暴力被害者に連帯を示す「MeToo」運動のきっかけとなった。

ヘイリー氏は2020年の裁判で、2006年にマンハッタンのアパートの寝室で、ワインスティーン受刑者に性的暴行を受けたと証言した。ヘイリー氏は当時、テレビ番組「プロジェクト・ランウェイ」の制作アシスタントだった。

昨年行われた再審での証言後、ヘイリー氏はBBCに、証言台に立たなくてはならないと感じたと説明。「私はただ、自分のために立ち上がらなければならないと思った。真実のために立ち上がらなければならないと思った」と話していた。

ワインスティーン受刑者は、2013年にホテルの一室で女優をレイプし性的暴行を加えた罪で、2022年にカリフォルニア州で有罪評決を受けている。いったん量刑は出されたが、ニューヨーク州での有罪評決が破棄された後、控訴裁判所はこの量刑を見直すよう命じたため、量刑はまだ決まっていない。

ワインスティーン受刑者は一貫して、自身に対する罪状を否定しており、無実が証明されると信じていると述べている。