テキサス州で死刑執行 テネシー州での「薬殺刑失敗」後、米国で初

青空の下、有刺鉄線の奥に複数階建ての刑務所が見える。有刺鉄線のそばには警備員が立っている
画像説明, テキサス州の男性死刑囚が収容されているアラン・B・ポランスキー・ユニット(同州リヴィングストン)
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アメリカ・テキサス州で7日夕、薬物注射による死刑が執行された。アメリカでは先週、テネシー州での死刑執行で、致死量の薬物を2回にわたって注射した死刑囚が死に至らず、刑の執行に失敗したばかり。それ以降で、米国内で死刑が執行されたのは初めて。

BBCがアメリカで提携するCBSニュースによると、テキサス州のジャマール・ハワード死刑囚(46)の弁護団は、テネシー州でクリスタ・パイク死刑囚(50)への刑の執行が失敗したことを受け、ハワード死刑囚の刑の執行停止を裁判所に求めていた。

しかし、裁判所は弁護団の訴えを退け、ハワード死刑囚の死刑は7日に執行された。テキサス州ハンツヴィルの州立刑務所で、致死量の薬物ペントバルビタールが投与され、同日午後8時3分に死亡が確認された。

ハワード死刑囚は、2000年にコンビニエンスストアに強盗目的で押し入り、店員を殺害した罪で有罪となり、死刑判決を受けた。

ハワード死刑囚の弁護団は、テネシー州のパイク死刑囚に使用されたペントバルビタールがハワード死刑囚にも投与される予定だったことから、同死刑囚が同様のリスクにさらされていると主張していた。また、テキサス州が保有するペントバルビタールの品質が劣化しているとも訴えていた。パイク死刑囚の弁護団も同様の主張をしていた。

裁判所はハワード死刑囚の弁護団の申し立てを2度にわたって退け、米連邦最高裁判所も7日に上訴を棄却した。

ハワード死刑囚の弁護団は、「テキサス州はテネシー州がたどった道をむやみに追うべきではない。(執行を)延期すれば、そうした事態は防げる」と訴えていたと、CBSニュースは報じた。

弁護団はまた、死刑で使用される薬物について追加情報を得るため、執行を30日間延期するよう、グレッグ・アボット州知事(共和党)に要請していた。しかし知事は延期を認めなかった。

ハワード死刑囚は20歳の時、テキサス州のコンビニエンスストアの従業員ヴィッキー・スウォータウトさん(42)を銃撃し、たばこ1カートンと、レジにあった現金114ドルを奪った。

米メディアによると、死刑執行前に最後に言いたいことはあるかと問われたハワード死刑囚は、立ち会い室から執行を見守っていたスウォータウトさんの遺族に謝罪した。

ハワード死刑囚は、「私の謝罪を受け入れ、許してほしい。(あの日)起きたことを申し訳なく思っている。いつか私を許せることを願っている」と述べたという。