イングランド中部で旅客列車同士が衝突 運転士1人死亡、89人負傷

同じ紫色の車体の列車同士が線路上で衝突している

画像提供, Dr Peter Knapp

画像説明, ロンドンへ向かっていた二つの列車が線路上でぶつかり、1人が死亡し33人が重傷を負った(19日、イングランド中部ベッドフォード近く)
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イングランド中部ベッドフォードの近くで19日午後、ロンドンへ向かっていた2本の旅客列車同士が衝突し、運転士1人が死亡、89人が負傷した。警察は重大事故の発生を宣言した。

東イングランド救急サービスによると、22人が重傷、11人がきわめて重いけがを、56人が軽傷を負った。

事故は現地時間午後5時15分(日本時間20日午前1時15分)ごろに起きた。ぶつかった列車はどちらも、ロンドン・セント・パンクラス駅行きのイースト・ミッドランズ鉄道(EMR)の南行き列車。片方は、イングランド北部ノッティンガムを午後3時50分発、もう片方はイングランド中部コービーを午後4時40分発の、それぞれロンドン行き列車だった。

事故原因は現在調査中という。

EMRのロンドン・セント・パンクラス駅発着の運行は、19日中は停止された。20日まで混乱が続く見通し。

英国交通警察(BTP)は、「多数の負傷者が出ており、残念ながら1名が亡くなられた」として、重大事故の発生を宣言した。

全英鉄道海事運輸労働組合(RMT)のエディ・デンプシー事務局長は、今回の事故で「列車の運転士で、元RMT代表者だった人物が悲劇的に亡くなったことを知り、組合は大きな衝撃を受けている」と述べた。

同じ紫色の車体の列車同士が衝突している様子。救急作業員が周りにいる

画像提供, Dr Pete Knapp/Reuters

乗客のピーター・ナップ医師はBBCに対し、「別の列車に衝突した列車の先頭車両に乗っていた」と話した。

「立ち上がると、椅子が辺り一面に散乱していた。まるで爆弾が爆発した後のような気分だった。顔が血まみれの人たちが大勢いて、足を骨折したように見える人たちもいた。あたり一面に煙が立ち込めていた」と、ナップ氏は述べた。

警察が乗客の身元確認を行っており、一部の乗客は病院に搬送され、「血を吐いている人もいた」とナップ氏は話した。

紫色の列車が2両あり、うち1両は脱線しているように見える

画像提供, Steve Hubbard/BBC

画像説明, 衝突現場の写真では、少なくとも1両の車両が線路から外れているように見える

事故列車に乗っていたショラ・ミーニさんは、「大きな衝撃音」を聞いたと話した。「大勢が座席から放り出されて、座席が引っ張られ、誰かが飛んできて私の夫の顔にぶつかった」という。

「大勢が出血していて、大勢が顔にけがをしていた」ともミーニさんは述べた。

ハイディ・アレクサンダー運輸相は19日夜、衝突事故と1名の死亡のニュースに「深く憂慮している」と記者団に言い、「被害に遭われたすべての方々、特に負傷された方々、そのご友人やご家族に心からお見舞い申し上げます」と述べた。

運輸相は、事故原因については「憶測するには時期尚早だ」と言い、「今回の衝突事故がどのように発生したのかを徹底的に調査し、二度とこのような事故が起こらないよう、教訓を活かす」と述べた。

「イギリスの鉄道は世界で最も安全な鉄道の一つ」で、「このようなことが起こるのは非常に珍しいことだ」とも、運輸相は話した。