イエメンのフーシ派、紅海でサウジアラビアに対する「海上封鎖」を発表

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デイヴィッド・グリッテン記者
イエメンの反政府勢力フーシ派は20日、サウジアラビアに対する「海上封鎖」を発表した。
フーシ派の軍事報道官は封鎖について、同グループが支配するイエメン北西部の港湾と空港をサウジアラビアが封鎖したことへの報復だと説明。封鎖措置は直ちに開始すると述べた。フーシ派はイランの支援を受けている。
報道官は封鎖の詳細をほとんど話さなかったが、フーシ派のメディア関係者は、紅海の南の玄関口であるバブ・エル・マンデブ海峡をサウジアラビアの船舶に対して封鎖すると述べた。
サウジアラビア外務省はこの発表を非難し、「国際法に従って自国の船舶を保護するために必要なあらゆる措置を講じる」と表明した。
フーシ派の軍事報道官ヤヒヤ・サレア氏は20日、サウジアラビアが「約12年間、我々の愛する国民に対し、不当かつ抑圧的な包囲攻撃を行い、資源を略奪し、陸海空から港湾と空港を全面的に封鎖してきた」と述べた。
そのうえで、「目には目を」の原則に基づき、「犯罪的なサウジアラビアの敵に対して海上封鎖を宣言することで対応することを決定した」と発表した。
「無謀なサウジアラビアの敵が、いかなるエスカレーションを通じて愚かな行為を犯そうとも、包括的かつ断固としたエスカレーションで応じるだろう」と、サレア氏は付け加えた。
フーシ派メディア事務所の副責任者であるナスレッディン・アメル氏はソーシャルメディア「X」に、同グループの部隊が「サウジアラビアの敵艦船に対し、バブ・エル・マンデブ海峡を封鎖している」と投稿した。
紅海とアデン湾とを結ぶバブ・エル・マンデブ海峡は、イエメン南西部と「アフリカの角」の間に位置し、幅は約32キロメートル。紅海はスエズ運河によって地中海ともつながっている。
2023年10月にパレスチナ・ガザ地区の武装組織ハマスとイスラエルの間で戦争が始まって間もなく、フーシ派はパレスチナ人を支援するためだとして、紅海とアデン湾でミサイル、ドローン、小型ボートを使って商船への攻撃を開始した。
こうした攻撃では船舶4隻が沈没し、乗組員9人が死亡した。また、海運会社が船舶の航路をアフリカ南部へと変更したため、バブ・エル・マンデブ海峡の商業航行量は過去最低を記録した。
国際通貨基金(IMF)のデータによると、フーシ派は昨年10月のガザでの停戦を受けて攻撃を一時停止したが、海峡を通過する船舶数はまだ以前の水準に戻っていない。
しかし、今年2月に始まった米・イスラエルとイランの戦争により、ペルシャ湾のホルムズ海峡が事実上封鎖されたため、紅海はサウジアラビアからの石油輸送にとって極めて重要な航路となった。
サウジアラビアは現在、原油輸出量の70%以上を紅海沿岸のヤンブー港に振り向けている。
海運データ企業ケプラーとシグナル・オーシャンのデータによると、ここ数週間に同港から出荷された原油は1日あたり約400万バレルと、1年前の約97万3000バレルから大幅に増加している。
バブ・エル・マンデブ海峡を通過する石油の総量も、今年6月には日量740万バレルに達した。これは、世界全体の産油量の約7%に相当する。
アメリカに拠点を置くリスクコンサルティング会社バシャ・レポートのモハメド・アルバシャ氏は、フーシ派がサウジアラビアに向かう船舶を標的にし始めるかどうかはまだ明らかではないと述べた。
ロイター通信の取材でアルバシャ氏は、「たとえ船舶への攻撃がなかったとしても、今回の発表だけでも海運に混乱が生じ、サウジアラビアの港湾に不確実性をもたらす可能性が高い。フーシ派が脅迫から直接行動へと移行するかどうかが、引き続き重要な問題だ」と話した。

フーシ派とサウジアラビアとの紛争は、2022年に非公式の停戦が発効して以来、ほぼ沈静化していたが、ここ1週間で重大なエスカレーションが発生している。
フーシ派は先に、サウジアラビア南西部のアブハ空港にミサイルを発射したと発表した。これは、首都サヌアの空港が空爆されたことに対する報復で、フーシ派はこの空爆をサウジアラビアによるものだと非難している。
サウジアラビアが支援するイエメン政府は、イランの航空機が許可なく首都サヌアに着陸するのを阻止するためだったとして、攻撃したことを認めている。
イエメンでは、2014年にフーシ派がサヌアから政府を追放したことを機に内戦が始まり、国内が荒廃した。内戦は、サウジ主導のアラブ連合軍が、政府による統治を回復しようと介入した2015年に激化した。
国連によると、一連の戦闘により15万人以上が死亡。この内戦が引き起こした人道危機は特に深刻で、2200万人以上が何らかの支援を必要としている。















