旧統一教会トップに懲役2年の実刑判決、前大統領妻に金品供与などの罪 韓国裁判所

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ジェイク・クォン・ソウル特派員(ソウル)、ファン・ワン記者
韓国の裁判所は31日、同国や日本などで物議を醸している世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)被告(83)に対し、韓国の前大統領の妻への金品供与や政治資金法に違反した罪などで懲役2年(求刑懲役13年)の判決を言い渡した。
裁判所は、韓被告がトップを務める教団が、失脚した尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻の金建希(キム・ゴンヒ)被告に、総額8000万ウォン(約930万円)相当のシャネルのバッグ2個とダイヤモンドのネックレス1個を贈ったと認定した。
金被告は今年1月、教団から賄賂を受け取った罪で懲役1年8カ月の判決を受けた。別の事件で裁判が続いている。
教団の文鮮明(ムン・ソンミョン)創始者(故人)の妻だった韓被告は、罪状を繰り返し否定し、「虚偽」だとしていた。
事件を担当してきた特別検察官チームは、金被告が2022年4~7月、ビジネスおよび政治での便宜供与の見返りとして、教団から高級品を受け取ったとしていた。
検察は、今回の捜査で、政治的な影響力を金品で得る教団の動きを初めて明らかにしたと主張。韓被告の個人的な金庫から見つかった1900万ドル(約30億円)相当の現金の写真を公開した。
金被告は、シャネルのバッグを受け取ったことは認めたが、使わずに返したと証言した。
金被告は昨年8月の裁判所での審問の際、「取るに足らない存在でありながら、ご迷惑をおかけしたことを心から謝罪します」と公に謝罪した。
旧統一教会は、自らを救世主と宣言した文創始者によって、1950年代に韓国で設立された。創始者夫妻がスタジアムで数千組のカップルを結婚させた合同結婚式で知られた。
教団に批判的な人々は「カルト的」だと評している。被害を訴える人たちの弁護士らは、創設者の名にちなんで「ムーニーズ」と呼ばれる信者らに対し、教団が多額の寄付を強要していると非難している。「ムーニーズ」という呼称は批判的な立場の人々が使う言葉で、多くの信者は不快感を覚えている。
旧統一教会は、安倍晋三元首相が2022年7月に殺害された事件の後、日本で大きく注目された。殺人などの罪で2026年1月に無期懲役を受けた山上徹也被告は、教団が家族を経済苦に追いやったとし、安倍氏が教団を支援する立場だと考え、同氏を恨むようになったとしていた。
教団は、韓国、日本、アメリカの政治家らと幅広いつながりを誇ってきた。2021年のイベントには、さまざまな政治家がビデオメッセージを送り、教団のシンクタンク新設を祝福した。
そうした政治家には、ドナルド・トランプ米大統領、マイク・ペンス元米副大統領、安倍氏、韓国のソウルと釜山(プサン)の市長などがいた。
教団は現在、シンガポールなど世界の一部地域で活動が禁止されている。日本では解散命令が出されている。














